僕の名前は横山翡翠。一度遠ざけた「死」を再び思うことはなく,平凡な高校生活を送り続けていた。幸い高校デビューは無事成功し,楽しい日々を過ごしていた。だか一つ気がかりなことが。それはクラスメイトの1人。一ノ瀬彩花の存在だった。彼女は中学生の時も同じクラスだった。仲がいいというわけではなかったが,まぁ、命の恩人と言っていい存在だろう。勉強に人間関係,全てがヤケクソになった僕は一度死を選ぼうとした。そんな時,僕を助けてくれたのが彩花だ。毎日のように僕を説得し,なぜかわからないが止めてくれた。その時の僕は仕方なく死を選ぶのをやめた。というところだろう。
彩花は現在、一軍という感じの立ち位置にいる。昔っからの明るい性格と,いい感じの愛想は、どこに行っても人を吸い寄せる。高校でもそれは変わらなかったみたいだ。彩花と再び同じクラスになってしまったので,そこだけ気まずさが絶頂というところだろう。