「は、、る?」

いつも通り遥の病室に行くと大人の人達が難しい顔して立っていたそのことで私は遥が危篤なのではないかということをおもい察した

「遥は、遥は大丈夫なんですか!?」

振り向いた1人の医師が答えてくれたが

「ざんねんながら遥さんは敗血症を起こし菌が身体中に蔓延して免疫もありません、もう、目を覚まさないかもしれません。私達は失礼します」

その言葉の後ろでは酸素マスクを着けた遥が苦しそうに呼吸をしていた
肺炎か、、?どうして。?あんなに元気だったのに余命まだまだ残ってるはずなのにえ?おかしくない?何がどうなってるの?タイミングおかしいでしょだってあと5ヶ月も余命まで残ってるんだよ。。。?
同じことしか考えられなくなったところで、やっと声が出て

「嘘、でしょ。」

私は遥に一目散に駆け寄り

「ねぇ遥、今日はブランケット作るよ、起きて、起きてよ」

微かに動いた気がした、

「遥!」

「なに」

力がないか細い声だが聞こえた確かに聞こえた!

「ブランケット作るぞ!いいから起きろ!」

「ごめん」

「ごめんってなんだよ、作らないのか?」

遥がおもむろに腕を動かし酸素マスクを取った

「ちょっなんで酸素マスク外してるの!?息できないでしょ!?」

「!?」

酸素マスクを取った遥が急に抱き寄せてバランスを崩し結芽は上に乗っかるような状態になった
そして耳元で

「愛してるよ結芽」

と言い唇を重ねてきた

そのあと遥の力が抜けていき、

「ねぇまって遥、まって!私も、私も愛してる!」

それが最後の力を振り絞った最大級の愛を伝える言葉と行動だったのだろうか
最後に遥は微笑んで静かに昏睡状態に陥ったまま目を覚まさず最後まで幸せそうな寝顔でいた