それは突然の事だった部活の最中に母が学校に来た

「なんで急に来たの？部活中なんだけど？」

練習を中断したことに対しての苛立ちを言おうとしたら母の言葉に遮られ

「結芽ちゃんが、トラックに跳ねられたの」

一瞬時間が止まった気がした肺の空気の行き場が無くなり周りの喧騒が聞こえなくなりそのまま

「え？」

そんなの嘘に決まってるそうだよ俺は自分に言い聞かせたけど。

「病院お見舞い行くよ」

そんな母の声に一気に現実に引き戻された

それから車に乗り地元じゃ1番大きい病院まで来たそこに結芽の親もいて結芽のお父さんが言い放ったのは

「結芽のことは諦めてくれ。結芽は。もう。」

最初なんでなのか分からなかっただってあんなに体力馬鹿で周りに笑顔をばら撒いてクラスのアイドルのように振舞っていた彼女が死んでしまったなどありえないからそう思っていたら医者が

「結芽さんの状態を説明させてもらいますと、大変言いづらいのですが記憶喪失の状態です。先程目を覚ましましたがお父様がたのことを覚えておらず。あなたのことを覚えてる可能性は絶望的に低いです」

ただ雑音を聞いているのではないかと思った。これが現実ではないんじゃないかと何度も何度も考えたそしたら結芽のお父さんが

「それでもいいなら1度結芽に会ってみなさい」

「わかりました。会わせてもらいます」

俺は咄嗟に言ってしまった。結芽が心配だったから
もし忘れられてた場合のことを考える心の準備なんてできてないのに
病室の前に行き看護師のが
「結芽ちゃん面会来てるよ～」
といい開けるとまっさきに飛んできた言葉が

「だからさっきから言ってるじゃないですか結芽って誰ですか？」

その瞬間場が凍りついたように感じただって結芽が自分自身の名前すら覚えていなかったのだから

「あとその隣の男の子誰ですか？ちょっと頭の整理したいから誰もいれないで欲しいと言ったと思うんですけど。」

「え、あ、俺は、結芽の彼氏で、覚えてない、かな？」

咄嗟に答えたらあまりの事に言葉が詰まってしまったなんか変な陰キャみたいな感じが出てしまった

「誰ですか？知らないんですけど」

「ごめん。俺の名前は遥よろしくな」

「あ、はい私は結芽だそうですよろしくお願いします」

その言葉を発した結芽にはいつもの笑顔が無なくただ訳が分からず困惑してるようにそして周りがなにかも分からず困っているように見えた