プロジェクトが進み、蓮は咲良を呼んで試作品の点字時刻表を渡した。彼女は指をゆっくり滑らせながら、駅名を読み、「……すごい。見えないけど“行ける”って思える」と言って涙をこぼした。
その様子を見た同級生の何人かも興味を持ち始め、「蓮って、ただの鉄道好きじゃなかったんだね」と言うようになる。文化祭では「触ってわかる交通」ブースとして展示され、来場者に点字説明を体験してもらった。
そのとき、蓮は案内係としてマイクを持ち、こう語った。 「交通は速さだけじゃなく、心をつなぐものです。見えない人も、迷ってる人も、安心して進めるようなレールを作っていきたい——そんな車掌になりたいんです」
静まりかえった会場で、誰かが「頑張れよ!」と声をかけた。蓮は自分の中に、強く確かな始発音が響いたのを感じた。
その様子を見た同級生の何人かも興味を持ち始め、「蓮って、ただの鉄道好きじゃなかったんだね」と言うようになる。文化祭では「触ってわかる交通」ブースとして展示され、来場者に点字説明を体験してもらった。
そのとき、蓮は案内係としてマイクを持ち、こう語った。 「交通は速さだけじゃなく、心をつなぐものです。見えない人も、迷ってる人も、安心して進めるようなレールを作っていきたい——そんな車掌になりたいんです」
静まりかえった会場で、誰かが「頑張れよ!」と声をかけた。蓮は自分の中に、強く確かな始発音が響いたのを感じた。


