僕のレールは空に続く

文化祭から数日後。蓮は机の前に立ち、大きな模造紙に向き合っていた。色とりどりのペンを使いながら、自分だけの「未来路線図」を描いていた。

東京を中心に、線路は四方に広がる。東北への希望線、関西への努力線、九州への優しさ線。そして中央には、ひときわ太く描かれた「夢駅」。そこに立っている小さな車掌のイラストは、自分自身の姿だった。

蓮はその図を眺めながら、つぶやいた。 「僕のレールは、空にも、誰かの心にも、ちゃんと続いてるんだ」

その瞬間——子どもだった蓮は、少しだけ「夢の運転手」になった気がした。物語の列車は、ゆっくりと始発を出発し、静かに未来に向かって走り始めていた。