私は三国來未、中1女子で、目立ったところもない、フツウの人。
 今日は私の誕生日!プレゼントには漫画と本を頼んでいる。楽しみだな。
 ソワソワしながら家に帰ると、速攻で宿題を終わらせて、仲のいい2人の友達を、公園まで迎えに行った。友達ふたりは幼馴染で、毎年家に誘ってる子たち。未来と、愛。2人と合流してから家まで行くのに大体10分。
 「お邪魔します、」2人は礼儀正しくてすごくいい子!私もただいまと言ってから家に入る。
 プレゼントを交換して、レジンでキーホルダーを作ってから、夜ご飯。私の大好きなタルトケーキを食べて、誕生日会はおしまいだ。弟と両親の4人家族だから、誕生日会は一応4回ある。でも、自分の友達を呼べる自分の誕生日は特別だ。
 2人が帰ってひと段落すると、母に、話があると部屋に呼ばれた。
 母は、「三国家は代々、13歳になったら物語を守る、本の守り人としての能力が生まれるの。あなたがいつも読んでいる物語も、そうやって守られてきた。あとは、アプリ送るから、それのガイドに任せるね!」
 、、母上?適当すぎるって!いやいや、そんな物語みたいな能力ないから!
 こうして、私のドタバタお仕事ライフは幕を開けたのだった。
 何が何だかわかんないってこんなん!あとはガイドに任せよ〜とか無責任にも程があるだろって感じだし、家の仕事がアプリになってていいの?みたいな感じだし。
 …ツッコミどころ多すぎて何に突っ込めばいいのかわかんなくなる。
 まぁ、物語守るのはファンタジーっぽくて楽しそうだし、やってみようかな。いざとなったらアプリ消せばいいし。
 アプリを開くと、いきなり画面に天使みたいな子が出てきた。
 「こんにちは、來未ちゃん。私の名前はアイ、君のガイドだよ!あと,このアプリと家の仕事からは逃れられないから頑張ってね☆」
 あ、まじか。やめられない系の束縛系だった感じか。
 ま,まぁ漫画とかの担当だったら別に喜んでやるし!?
 「あと君は,絵本の担当だって、私と一緒に頑張ろぉー!」
 、、絵本?絵本ってなんだよ!確かに大切かもしれないけど、中学生に絵本は、責任重大&退屈でしょ!?
 絵本って小さい子が読むから,変に失敗して変なこと教えられないし、
 私は初心者にして、結構責任重大な担当に(しかも多分つまらない)になってしまったのだった、、