冬のホームで、あの日の続きを

青春・恋愛

光野凜/著
冬のホームで、あの日の続きを
作品番号
1755138
最終更新
2025/07/08
総文字数
10,345
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
いいね数
7
仕事に追われるだけの毎日。
寝ても覚めてもタスクに追われて、息をつく暇もない。
気づけば冬。空気は冷たく、街には恋人たちの笑い声が溢れていた。
いいな、とは思う。でも、羨ましいとは思えなかった。

恋なんて、もう何年もしていない。
欲しくないわけじゃない。けれど今さら誰かと向き合う気力なんて、とうに擦り減ってしまった。

大人になると、愛や好意の裏に、無意識に疑いが生まれる。
相手の言葉に、視線に、本当の気持ちなんて見えなくて。
気づけば私自身も、誰かを本気で好きになることをやめていた。

あんなふうに、誰かをただ好きになるだけで、毎日が少し色づいて見えていた、あの頃が懐かしい。

けれどその夜、終電に乗り遅れたホームの隅で、私は見てしまった。

遠い記憶のなかにずっとしまっていた、懐かしい横顔を――

大人になってからもう一度恋を知る、切ない大人の再会ストーリー。
あらすじ
残業帰り、駅のホームで終電を逃した遥香は、ベンチでうずくまる男性に声をかける。
顔を上げたその人は、高校時代に片想いしていた晃だった。
伝えられなかった気持ち。終電を逃した夜に偶然が重なって、ふたりは再び向き合う。
変わったこと、変わらなかったもの。
何も始まらなかった恋が、止まっていた時間を取り戻すように、ゆっくりと動き出す。
――終電を逃さなければ、出会えなかった夜に、あの頃の続きを。

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