======== この物語はあくまでもフィクションです =========
 ============== 主な登場人物 ================
 星野弾・・・かつての地球防衛軍ユニバース警備隊隊員、地球防衛組織ドナルド隊長。
 星野えいじ・・・弾の、双子の息子。GIT隊員。
 星野はじめ・・・弾の、双子の息子。
 星野マリア・・・弾の妻。
 坂本幸太・・・暫定臨時自治組織GIT首相。
 相田みずほ・・・GIT隊長。
 井下透・・・GIT隊員。
 畝山金蔵・・・GIT隊員。
 越後ひかる・・・GIT女性隊員。
 越智裕太・・・GIT隊員。
 美作あゆみ・・・GIT女性隊員。
 イーヨン・マスクマン・・・国連事務総長。

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 2040年4月10日。地球。真鍮国斥候省。
 週近辺国家主席は、妖姫賓ほかのハニトラチームが、ピットン星人だということを知って、打ちひしがれていた。『竜宮城』と呼ばれた日本人接待ルームでは、要人(日本の政治家)が来る度に絶世の美女が接待し、『たった1度の精接待』で、たらし込んでいた。
 日本に帰った日本の政治家は、彼女達が送ったメッセージ通りに動き、法律でさえ変更して行った。メッセージは、『宦リョウ』と呼ばれる、『政府事務員』から伝えられた。
 『宦リョウ』は、性を奪われ、ロボトミー手術を受けた改造人間だった。
 日本は、確実に、真鍮国のものになった。長い間かけて来た努力が実ったのだ。
 だが、宇宙人と怪獣によって、夢は瓦解された。
 日本の領地は全て占領されてしまった。それこそ、一瞬の出来事だった。
 長い間、狙っていた遠隔諸島も、怪獣の住処になってしまい、近寄れなかった。
 主席は、真鍮国中枢部、即ち、軍部の上の機関の幹部を集め、旧日本政府であるGIT以外の領地は、宇宙人に好きにされることを伝えた。
 外国には知られていないが、真鍮国は、政府の上に軍部、軍部の上に、中枢部があったのだが、その上に、宇宙人の支配階級が出来たのだ。
 外国には、今まで通り振る舞う。宇宙人達が、外国を侵略して行く為のステップとして油断させておく為だ。
 真鍮国更新省。シラス星人達の植民が始まった。
 知らず知らず、真鍮国人と入れ替わって行くのだ。
 皮肉なことに、このやり方は、真鍮国が他国を侵略したノウハウと酷似していた。
 一方で、シラス軍は、雲海省のGIT(新日本自治組織)を攻撃し始めた。
 ところが、雲海省自体に何らかの『結界』が張られていた。
 それどころか、GITからは、シラス軍の円盤に迎撃を仕掛けて来た。
 圧倒的な数でシラス軍がGITを圧倒したが、時々、宇宙人らしき巨人が加勢した。
 一見すると、昔、シラス星人やハルカン達が闘った、ウルカラセブンに似ていた。
 シラス星人は、雲海省自体を「ドーム」と呼ぶようになった。
 巨人は、ウルカラセブンジュニアと呼ばれた。
 雲海省。地下。GIT政府内に作られた、GITチームの基地。
 帰って来た、隊員達に、相田隊長が紹介した。
 「彼は、星野えいじ。星野弾の息子だ。さっき、君たちに加勢した巨人の正体でもある。」
 「隊長。いきなり、ネタバレですか。」と、畝山が揶揄った。
 「予め正体をばらしたのは、宇宙人の為、地球人と同じエネルギーの消耗で生きて行けないからなんだ。彼は、この姿でも1日12時間しか活動出来ない。本来の姿だと、もっと消耗するからだ。だから、彼抜きで作戦行動を取ることもある。『変身』をしていてもしていなくてもだ。」
 隊長の言葉に越智が、「じゃ、バイト君と思っておけばいいんじゃない?パートタイマーか。」と言った。
 「ものは言いようね。でも、よろしく、ひかるよ。皆は姉御って、呼ぶけど。」
 「よろしくお願いいたします、姉御。皆さん。バイトのえいじです。」
 皆は、爆笑した。
 ―完―