遙かな星が故郷だ

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========
 ============== 主な登場人物 ================
 星野弾・・・かつての地球防衛軍ユニバース警備隊隊員、地球防衛組織ドナルド隊長。
 星野えいじ・・・弾の、双子の息子。GIT隊員。
 星野はじめ・・・弾の、双子の息子。
 星野マリア・・・弾の妻。
 坂本幸太・・・暫定臨時自治組織GIT首相。
 相田みずほ・・・GIT隊長。
 井下透・・・GIT隊員。
 畝山金蔵・・・GIT隊員。
 越後ひかる・・・GIT女性隊員。一番の年長者のため、皆からは「姉御」と呼ばれている。
 越智裕太・・・GIT隊員。
 美作あゆみ・・・GIT女性隊員。
 イーヨン・マスクマン・・・国連事務総長。

 ==================================

 2040年4月28日。地球。真鍮国斥候省。竜宮城。
 王宮は、文字通りの『竜宮城』として作り替えられていた。
 事情を知らない、一般国民は、週近辺国家主席以下、国の中枢が「異星人(宇宙人)」に支配されたことを知らない人々は、妖姫賓の趣味が悪いとしか感じていなかった。
 怪獣に支配され、荒廃した日本だが、国の植民地になったのなら、早く『工事』をして、日本旅行をしたいものだ、と言う者もいた。
 情報統制が行き届いているので、全てが「他人事」だった。
 竜宮城の外には、ドームが見えている。
 シラスに統治を任されたピットン星人だったが、いつまでも真鍮国人の振りをしているのに嫌気がさしていた。
 だが、午後になると、前回よりも圧倒的な数の円盤が飛来、ドームの方に飛んで行き、ピットン星人達は歓喜した。
 ピットン星人は、直接の戦闘力がない。その代わり、変身術と話術を生かして、他の異星人と共に星を滅ぼしてきたのだ。
 真鍮国雲海省。ドーム。
 十二体の怪獣、円盤から出た宇宙人達が総攻撃をかけてきた。
 だが、巨大なドームに光線、熱戦、冷凍光線が浴びせられたが、全て素通りしてしまった。
 怪獣達も、同士討ちばかりして、仲間割れが始まった。
 GITの3機は、残念ながら、炎上し、緊急着陸をした。
 真鍮国斥候省。竜宮城。
 円盤群を遠隔操作で動かしていたピットン星人の1人が叫んだ。
 「まさか?無くなった?でも・・・ホログラム?」
 そう。ドームは、とっくに移転・引っ越しをしていた。
 右往左往する怪獣・宇宙人の『外側』から、ウルカラセブン、2体のウルカラセブンジュニアが現れ、エスメラルダ星人、ジーニアスの従姉ユーが続けて現れた。
 弾の息子、はじめとえいじは2人とも元は「ウルカラセブンジュニア」の姿なのだ。
 2人のウルカラセブンジュニアは、火炎、熱光線、冷凍光線を駆使、時にはウルカラトルネードで怪獣や宇宙人を吹き上げた。
 数々の光線技が交差し、怪獣・宇宙人は倒れていった。
 そして、シラス星人が残った。シラスは、巨大な鞭とサーベルを使い、円盤をキックボードの様に扱った。
 ウルカラセブンジュニア2人とウルカラセブンは合体し、ウルカラスリーセブンとなった。
 「おいおい、卑怯じゃないか、1人に対して3人がかりなんて。正義のヒーローらしくないぜ。不公平だ。」
 シラスの言葉に、セブンは答えた。
 「それは正確じゃないな。10人に対して3人だ。不公平なのは、お前だ。ボルドー。」
 シラス星人は、複数の個体を1つの個体として合体出来るのだ。
 以前、セブンと闘って倒したのは、クローンかと思われていたが、実は、合体した、複数の個体の1つだった。ジーニアスの研究で、そのことは判明していた。
 シラスは、複数に分離した。
 「今だ!」セブンが頭部の3本の角を複数の個体に投げた。
 残りの個体に、エスメラルダ星人、ジーニアスの従姉ユー、ジーニアスの光線、地上からGIT隊員による特殊バズーカ砲が炸裂した。
 シラスは倒れた。四散し、爆発した。
 爆風の中、3人のウルカラヒーローと仲間達が佇んだ。

 2040年4月29日。ドームは移送された。ジーニア達がA国に運んだのだ。
 各国の、多くの元日本人は、A国の好意により、A国内に引き取られた。移民をしたのだ。
 そして、冷凍睡眠されていた旧日本人は、特殊解凍装置で蘇った。1000人の移民も受け入れられた。
 旧日本人が住んでいた日本列島は、怪獣がいなくなった。エスメラルダ星人とジーニアスによって、宇宙のかなたに「転送」されたからだ。

 宇宙人がいなくなった真鍮国は、暫定的に国連が管理することになった。
 暫定政府代表は坂本が行うことになった。
 「真鍮国は、混沌とした時代に戻り、他民族国家だった組織は民族ごとの国家に生まれ変わります。日本と同じ、一からやり直しです。」
 坂本の言葉に、「日本と同じ?もう日本はないのでは?」と弾が訝しんだ。
 「人類は皆、平等。新しい日本を作りたい、という願いを無視する訳にはいかない。」、とイーヨンは言った。
 多くの元日本人が、日本への帰還を望んだのだ。
 どこの国も「移民政策」で失敗した。日本国民も「失敗」を学んだ。

 「では、我々は旅立ちます。お元気で。坂本さん、イーヨンさん。GITのみんな。」
 えいじは、そう言うと、家族と共に目を閉じた。
 5秒で、彼らはいなくなった。

 私が知っている話は、ここまでである。
 誰か追加情報があれば、教えて欲しい。
 A国大統領・ナルホド・ランプ。

 ―完―