悪党だらけの乙女ゲームに転生したけど、×亡しすぎて残機が足りない!(溺愛もあるよ★)

「シスター・ディディ、……はい、あーん、だ」

ホテルの部屋でゴロついてると、メイド服のアリアがケーキを差し出してきた。

「何してんのよアンタ」
私がベッドの上で跳ねながら問いかけると、アリアは無表情のまま語りだす。

「……珠天の所で、同じことをしたと聞いた。だからわたしも、シスター・ディディに同じことをしたい。御奉仕する。させてくれ」

やきもちを妬いてるらしい。
そんなアリアの頭を撫でる。
撫でやすいように屈みこんで、猫のように目を細めてるのが何か可愛い。
だから言ってあげた。

「そんなことしなくても、アンタ達は私の大事な育て子よ」
「……育て『子』じゃ嫌だ」
「じゃあ何がいいのよ」

問いかけるとアリアが悩み始める。
それから赤面して小声で呟いた。

「……恋人、がいい」

おまっ、童貞の癖に何処でそんな知識を学んできた!? と思ってると「少女漫画で読んだ」とのことだった。童貞の教科書になるのか少女漫画は!!

「……放課後に手とか繋いで帰りたい」
メイド服の男と手を繋いで帰るの、割とレベル高いな……。

「……校舎裏でシスター・ディディに告白とかしてみたい」
もう現時点で告白されてるようなものですが!?

とにかく御奉仕させろと五月蠅いので、床でも拭いててくださいと告げた。
するとアリアは頷く。

「わかった。床を舐めてもいいくらいに綺麗に拭く」
「いや、舐めないでね本当に!」

この子、私が見てないと何するか、わからないわ!
で、床をしこしこ拭いてるアリアの背中を見てたけど、気になって仕方ないものがあった。

メイド服のスカートがピラピラ動いて、パンツが見えそうで見えない!
べっ、別に見たいわけじゃないんだけどさ~。
まさか下着まで女性物だったりしたら、引く層と喜ぶ層に分かれそう……。

ちょっと確認してみるか。女物ならガチで教育的指導が必要になりそうだし……と、私がアリアのスカートを後ろから、ぺろんと捲る。

……ちゃんと男物だった。

「ふぃ~! 良かった良かった」
「シ、シスター・ディディ……」
赤面するアリアに私はオッサンのように応える。

「お? どうしたどうした?」
「は、恥ずかしい……」
女装癖があるのに、羞恥心はあるんかい!(暴言)
エロい顔と声しやがって!

そしてアリアは恥ずかし気にスカートの裾をたくし上げかける。

「……でもシスターが見たいなら……我慢する」
べっ、別に見たくねーし!? と私がアタフタするも、どんどん上がってくスカートの裾。
流石に前からパンツ見るのはムーンライト行きよ! と私はスカートを押さえる。

アホみたいな攻防を続けていると、アリアがクンクンと鼻を動かした。

「……シスター・ディディから、良い匂いがする」
「あ~、シャンプー変えたのわかる~?」
(攻防中)

するとアリアが突然、抱きついて来た! アンタはいつも急ね!
そしてベッドに押し倒される。
ふかふかのベッドでバウンドしたけど、アリアは大型犬みたいに頬ずりしてきた。キスとか以前にちょっとしたくらいだからか、ぺろぺろ頬を舐めてきた。犬か!

「ステイ! ステイ! アリア!」
「嫌だ。シスター・ディディに、もっと触れたい」

珍しく逆らうやん!?
そうしてアリアのペロペロが一段落つくと、アリアが「……暑い」と赤面しながらメイド服のリボンを外しだした!?
うぉぉおおおおおい! この作品は全年齢です!

そこで私は思いついた。

「暑いなら洗ってあげる! 服は着たままでね!」
『洗ってあげる』にアリアはピコーンと反応したのか、のこのこお風呂場についてきた。
グヘヘ……おろかものめ!
そして服を着たままのアリアの頭をわっしゃわっしゃ洗う。
当然のようにメイド服はビッシャビシャで肌に張りついてるけど!

頭を洗ったげた私は「体は自分で洗いなさいね~」と言い残してバスルームを飛び出し、とりあえずガルーのスーツ(着替え用)を脱衣所に置いておくのだった。
ごめん! ガルー! サングレのスーツじゃ細すぎるの!!