悪党だらけの乙女ゲームに転生したけど、×亡しすぎて残機が足りない!(溺愛もあるよ★)

 今日は珠天先生の所に健康診断に来ていた。
 紅龍様達に健康診断しておけと言われたからだ。

 『チッ、暑い中、めんどくせ……。秋になったら行きまーす(行かない)』と思ったものの、紅龍様やサングレやガルーに何でかウルボラまで行っておけ(行ってください)と五月蠅いので来たわけ。
 診断も採血も無事に終わり、ハーヤレヤレと思っていたら、珠天先生が重箱を取り出してきた。

 「丁度お昼だし、ごはんにしよっか♥」

 先生の激ウマ重箱弁当!! 内容もボリュームも最早おせち!
 思わず『じゅるり……』してしまう。
 先生の料理、丁寧にダシから作ってるらしいから(茨鬼君情報)私が作っても同じ味にならないのよね~。(大体クソマズメシになり、ガルーらと一緒に食べるハメに)

 そうしたら……。

 珠天先生がおかずをお箸で掴んで「はい、あーんして♥」と差し出してきた。何事!?

 「採血したから、利き腕が痛いかなって……」

 先生、私アカチャーンじゃないです! 今すぐ剛速球を投げれるくらい元気です!
 でも先生をショボーン(*'ω'*)させたくないから、大人しくあーんする。
 すると、そっと口に入れられるおかず。咀嚼すると、先生が目を細めていた。
 そして低音の甘い声がかけられる。

 「……良い子だね」

 なんかエッチじゃない!?
 そう思う私がエッチなのか!?

 腕白小僧3匹(ガルー・サングレ・アリア)を育ててきた私より母性あるんじゃない!?

 私がモッモッと食べ終わるたびに「次は、どれがいいかな?」と小首を傾げて問われる。
 私よりヒロイン力(ぢから)あるんじゃない!? 45歳のおじ……お兄さんに思えない!!

 「えっと、次は~」
 「焦らなくていいからね」

 優しい声にウットリしてしまう。
 でもゲームではこの声(CV/マトリョーシカ五郎)で超ソフト優しく責めるのよね先生。
 紅龍様と3Pとかあるし。

 そういえば先生のスチル、乳首にもヘソにもピアスしてたな……だから、この間のプールで泳いでなかったのか……とか考えてたら、鼻血が出た。
 先生が驚いて立ち上がる。

 「ディディさん!?」
 「ち、違うんです違うんです! エロいこと考えてただけなんです!」

 アッー! うっかり本音で話してしまった!
 先生は「そうだったのか~」と、のほんとしてるけど! 普通、引きますよ!
 先生に鼻血を拭かれながらワタワタ言い訳してしまう。

 すると先生がクスッと笑って、そっと耳元で囁く。

 「エッチなことって……僕と?」
 「ブフォッ!」

 また鼻血を噴いてしまった!
 それが答えになってしまっている。
 先生は微笑みながら私の鼻血を拭き拭きしつつ、呟いた。

 「……そうだったら嬉しいなって思ったんだけど、ホントだったんだ。あはっ」

 先生はウィンクしながら人差し指を自分の唇の前に立てる。

 「……紅龍クンにはナイショだね。カレ、嫉妬深いから」

 な、なんというエッチな人妻感……!
 いや、珠天先生って小悪魔なんじゃ……と、翻弄された一日だった。