空がゆっくりと淡い曙光に染まり、冥火の花が夜を卒業する。
祭は幕を閉じ、夜叉丸と雪白は白夜を挟んで立った。

「これからが本当の始まりです――」
雪白の言葉に、夜叉丸は暖かく笑った。

「共に歩みましょう。冥の暦と、命の交差点へ」

三人は静かに手を取り合い、冥華殿の奥へと歩き出した。