そしてその翌朝。 雪白は、夜叉丸の腕の中で目覚める。 その胸に、あらたな命の鼓動が、芽吹いていた――冥の王と冥の花が交わした、誓いと愛。 世界が何を否定しようと、二人の魂はもう離れない。 「冥は、貴様のために在る」 「そして、わたしは……貴方のために咲く花です」 この夜以降、冥は“闇に咲く花”としての雪白を、永遠に語り継ぐこととなる――。