その頃、遠くの町で、美桜、貴代、華桜は困窮した生活を送っていた。美桜はかつての美貌を失い、粗末な服で市場の片隅で働く日々。
貴代は借金取りに追われ、華桜は姉と母を恨みながら生きていた。村人たちの噂は、こう囁いた。
「あの藤井家、葵様を虐げた報いだね。神子様は、今や国の希望なのに」
美桜は葵の幸せを耳にするたび、悔しさに震えたが彼女の声はもう誰にも届かなかった。
***
葵の祈りにより、桜ノ国は豊かな実りと平和に恵まれた。彼女は神子として国民を導き、焔夜と共に国を守った。
二人の愛は、桜の木のように根を張り、どんな嵐にも揺らぐことはなかった。
ある春、葵は焔夜と桜の古木の下に立った。彼女は笑顔で言った。
「ここで、焔夜様と出会ったよね。あの日から、私の人生が変わった」
焔夜は葵を抱きしめ、微笑んだ。
「汝が私の人生を変えたのだ。葵、愛してる」
桜の花びらが二人の周りを舞い踊っていてまるで、永遠の愛を祝福をしているようだった。
完



