春、桜の花が満開に咲く日。
葵と焔夜の結婚の儀式が神殿で執り行われた。神殿は桜の花で飾られ、国民が集まり、新たな神子と神の結びつきを祝った。
葵は桜色の花嫁装束に身を包み、頭には焔夜が贈った桜の冠を載せていた。彼女の美しさは、まるで桜の女神のようだった。
焔夜は白と金の神官装束で、葵の手を取り、石舞台に立った。彼の赤い瞳は、葵だけを見つめ、愛に満ちていた。紫苑が儀式を執り行い、桜ノ神の加護を祈った。
「桜ノ神と神子、焔夜と葵の愛は、この国に永遠の繁栄をもたらす。汝ら、誓いを交わしなさい」
焔夜は葵の手を握り、静かに誓った。
「葵、汝は私の心を人間にした。私は神としてではなく、焔夜として、汝を永遠に愛し、守る」
葵は涙をこぼし、微笑んだ。
「焔夜様、私もあなたを愛してる。神子として、そしていつもそばにいる人間として、この国とあなたを守るよ」



