神殿に戻った葵は、神子としての務めを始めた。彼女は村人たちの祈りを聞き、桜の木に祈りを捧げ、国の平和を願った。
だが、彼女の心はいつも焔夜と共にある。ある夜、葵が神殿の裏庭で月を見上げていると、焔夜が現れた。
「葵、忙しい日々だな。神子の務めは、汝に重荷か?」
葵は笑って首を振った。
「重荷じゃないよ。焔夜様がそばにいてくれるから、どんなことも頑張れる」
焔夜は葵の側に座り、彼女の手を握った。
「ならば、約束だ。神子として、そしていつか私の花嫁として、汝はこの国を照らす」
葵は頬を染め、焔夜の肩にそっと寄りかかった。
「うん。焔夜様と一緒に、ずっとこの国を守りたい」
月光の下、桜の花びらが二人の周りを舞った。それは、まるで永遠の愛を祝福するかのようだった。



