焔夜は冷たく笑い、桜の木に手を触れた。 すると、木の枝が揺れ、美桜の足元に花びらが嵐のように巻き上がった。彼女は悲鳴を上げ、尻もちをついた。 「きゃあ! 何これ!?」 焔夜は葵の手を引き、静かに言った。 「行こう。こんな者に構う必要はない」 葵は焔夜に導かれ、庭を後にした。美桜は地面に座り込み、悔しそうに葵の背中を睨んだ。 「覚えてなさい、葵…! 絶対にあんたを神子になんてさせないんだから!」