桜の神子、愛に咲く




 美桜は顔を真っ赤にし、叫んだ。
 

「そんなわけない! あんな子の血が…! 何か間違いよ!」


 だが、紫苑は冷たく言い放った。


「桜ノ神の意志は明らかだ。次の試練に進む者を、神が選んだ」

 
 葵は胸を押さえ、涙をこらえた。自分なんかが…と思っていた心に、初めて確かな希望が芽生えた。
 焔夜の微笑みが、彼女の心を温かく満たしていた。