暁ノ華嫁




⚪︎伝説となった花嫁


 それから千年という月日が過ぎ――暁音は旅の末に再び神域に戻り、父の隣に座す者となった。

 けれど、彼が語る物語のなかで、もっとも大切に語られるのは、ひとりの女性のことだった。

 ――清き身に生まれながら、蔑まれ、神に選ばれ、神を愛し、神に愛された者。

 ――夜を照らす花のように咲き、神と人とを繋いだ、最初の神后。

 その名は――白雪。