⚪︎時の流れのなかで
あれから幾年もの時が流れた。神界と人界をつなぐ祭礼のたびに、
神子・暁音の名はあがり、彼の存在は新たな“神代”の象徴として語り継がれていた。
白雪は年を重ね、静かな微笑みとともに、今も神后として神殿に座していた。
夜暁尊は不老の神であるが、白雪の白くなった髪を梳きながら、言った。
「そなたが年を重ねるたびに、美しくなっていく。私は、なんと罪深い神であろうか」
白雪はくすりと笑った。
「あなたは、ずいぶんと甘くなりましたね」
「……そなたに出逢って、そうなったのだ」
ふたりは肩を並べ、暁音の成長を静かに見守っていた。



