⚪︎新たな神話の幕開け


 暁音の言葉と、白雪の祈りにより、闇は動けなくなった。
 闇の神でありながら、心に静かに涙が降る。
 そして――静かに消えていった。

 その後、神々は集まり、正式に宣言する。


「暁音。そなたは“神子”であり、神々と人々の調和の象徴」

「白雪、夜暁尊。そなたらこそ、新たな神話を織りなす始祖である」


 この日を境に、暁音を中心とする暁の神代がはじまった。

 虐げられた少女が神に選ばれ、神に愛され、母となり、ついには世界を変える神話の原点となったのだった。