時間をただ見送るだけの毎日だった。

笑顔の仮面をつけ、望まれている言葉を発するだけの私だった。

世界が終わる日が来ることを知っても、なにもできずにうずくまっていた。


 
そんな私に、君はたくさんの『約束』をしてくれた。

ひとつ約束を守ってくれるたびに、世界が少しだけ明るく見えたんだ。


 
だから私も、君に『約束』を誓った。

最後のひとつは内緒だから、『3つの約束』だと君は思っている。


 
明日、世界が終わってしまう。



私は今、4つめの『約束』を果たそうと思う。

なにも怖くないよ。

本当の気持ちを言葉にすることで、君と明日の世界を見たいと思えたから。