珠緒は清桜家の家督を取り戻し、当主として名門の誇りを復活させた。
悠真は彼女を正式に妃候補と宣言し、宮廷に新たな風を吹き込み始める。
ある春の日、桜の庭で悠真は珠緒に桜の髪飾りを贈り、誓った。
「君の琴と心は、私の全てだ。永遠に愛している」
珠緒は涙を浮かべ、抱きしめ返した。
「私も、悠真様を愛しています」
二人のキスは、桜の花びらが舞う中で永遠の愛を象徴した。
宮廷の「桜花の儀」では、珠緒が琴を奏で和歌を詠み、貴族たちを魅了した。
彼女の音色は、優桜院の文化に新たな息吹をもたらし、権力争いの傷を癒した。珠緒は妃として、悠真と共に宮廷を導き、清桜家の名を再び輝かせた。
怜司は、珠緒の幸せを見届け宮廷を去った。彼は新たな旅に出ながら、珠緒の琴の音を心に刻んだ。
その後美桜は地方の屋敷で静かな生活を送り、宗綱と華江は都での影響力を失った。珠緒と悠真は清桜家の未来を築き、優桜院の新たな希望の象徴となった。
珠緒の琴の音は、宮廷に響きわたり、愛と気品で人々の心を結んだ。
終



