琉真は目を伏せて考える素振りを見せたけれど
「俺も全然未熟だから複雑なことは難しいや」って笑った。
「私も本当は自分を納得させる為の詭弁だったのかもしれないなぁ。それなら恋愛から始めたっていいじゃんって思うし、どうせあの人にはまた彼女ができるんだろうし。ああは言っててもさ、結局は執着できるものがないとそれこそ怖いんだよ。自分がどこにも居なくなっちゃった気がして。そうやってその気にさせて、やっぱりお互いに無理だったってなって傷つけ合うくらいなら、私のことを傷つけてくれたらいいのに…。こーちゃんにつけられた傷なら勲章みたいな顔して笑い飛ばしてあげるのに」
「いーとー。だめだよ。愛情と自己犠牲をごちゃ混ぜにしちゃ。自分のせいで糸が傷ついてボロボロになっちゃったなんて、それこそ彼、立ち直れなくなっちゃうでしょ」
「うん…そうだね。それに私ね、約束したの。こーちゃんが安心していられるように私は私で楽しくやっていくよって。私がこーちゃんのことで悲しんだりしてたらさ、こーちゃんはきっとまた私を慰めることばっかり気にしちゃって自分は泣けなくなっちゃうんだろうから。私は私の時間を精一杯楽しく生きてるよって提示してあげることで、こーちゃんも安心して自分の時間を大切にできるんじゃないかなって思ったの」
「俺も全然未熟だから複雑なことは難しいや」って笑った。
「私も本当は自分を納得させる為の詭弁だったのかもしれないなぁ。それなら恋愛から始めたっていいじゃんって思うし、どうせあの人にはまた彼女ができるんだろうし。ああは言っててもさ、結局は執着できるものがないとそれこそ怖いんだよ。自分がどこにも居なくなっちゃった気がして。そうやってその気にさせて、やっぱりお互いに無理だったってなって傷つけ合うくらいなら、私のことを傷つけてくれたらいいのに…。こーちゃんにつけられた傷なら勲章みたいな顔して笑い飛ばしてあげるのに」
「いーとー。だめだよ。愛情と自己犠牲をごちゃ混ぜにしちゃ。自分のせいで糸が傷ついてボロボロになっちゃったなんて、それこそ彼、立ち直れなくなっちゃうでしょ」
「うん…そうだね。それに私ね、約束したの。こーちゃんが安心していられるように私は私で楽しくやっていくよって。私がこーちゃんのことで悲しんだりしてたらさ、こーちゃんはきっとまた私を慰めることばっかり気にしちゃって自分は泣けなくなっちゃうんだろうから。私は私の時間を精一杯楽しく生きてるよって提示してあげることで、こーちゃんも安心して自分の時間を大切にできるんじゃないかなって思ったの」
