「こーちゃんが今までの恋愛でうまくいかなかったってことばっかりそんなに主張するのなら、私がそれを覆してあげる。自分が居ることでこんなにも幸せになれる人間がこの世には居るんだってこと、私が教えてあげる。その代わりこーちゃんも私に教えてよ。恋愛だけが全てじゃないんだって。恋愛も、なんもかんも取っ払った私達がとびきり最高なんだって。それで二人で知っていこうよ。男だとか女だとか関係ない。あなたがここで生きて、笑ってるだけで、そんなあなただから守っていきたいんだって。そしたらきっと、いつか離れなきゃいけない運命が来たとしても私達は大丈夫だよ」

「大丈夫なの?とびきり最高を失くしてしまうのに?」

「未来の私達はちゃんと知ってるはずだから。私達は愛されていい人間なんだってこと。愛を信じていいんだってことを。誰かのせいじゃない、ましてや自分の命を憎む必要もない。生きてるだけで偉いんだって笑い飛ばせる二人になろうよ」

「俺と一緒にいる日常はきっと地獄だよ」

「もう地獄だよ」

「えっ」

「ほんとはこーちゃんの女性関係、全部憎いのにこれから容認していって、でも自分が最強なんだって言い聞かせなきゃいけないんだから。もーっ!こーちゃんってばずっとプロポーズみたいなこと言われててなんでずっとムッとした顔してんのよ!」