僕の雨になって

「なんでそんなこと言えんの?まだ会って数時間も経ってないよ。なんで…」

「自分の心の平和の為になら逃げたっていいって糸が言ってくれたんじゃん。たった今。忘れたなんて言わせないよ」

琉真は笑った。

時雨と凪くんは口を挟まないように、
肘をついて両手で口を覆って、おんなじポーズで私達を見ている。

目を見ればニヤニヤしているってことは分かった。

「言ったけど…」

「それは糸だって同じだから。逃げたっていいんだよ。俺ら、共犯者になろうよ。それなら同罪。怖くないだろ?利用し合うとかそんな嫌な言葉でもいいよ。幸せになる為の逃げ場所。秘密基地くらいあったっていいじゃん」

「…考えさせてください、善処します」

「はい。宜しくお願いします」

「はーっドキドキしたぁ!窒素しちゃうかと思ったよ」

「しーちゃん俺コーラ!甘過ぎて喉が焼けそう!」

「なぎぃー、お前気遣って席外せよなぁ」

「琉真は友達の前でも平気でそんなこと言えんのになんでモテないんだろうな?」

「うるせーよ」