紅華は電話をするたびに、
「糸ちゃんの声は本当に癒される。俺が幸せメーカーなら糸ちゃんは癒しメーカーだね」
「好きな人とはどうなったの。俺のこと忘れちゃいそうでちょっと寂しいかも」
「糸ちゃん」
「なぁに」
「呼んだだけ。糸ちゃんが反応してくれるの、好きだから」
なんて、カップルみたいなことを平気で言ってくるようになった。
そのたびに「もしかして…」って期待してしまう気持ちと、
こんなこと彼女が知ったらどうなってしまうんだろうって心配と、
悪魔みたいな優越感で感情がぐちゃぐちゃになった。
なんで紅華がこんなことを言ってくるのかも分からない。
彼女とうまくいっていないからって
私を繋ぎ止めるためなら紅華のことを大嫌いになってしまうかもしれない。
でも彼女のSNSには相変わらず紅華の写真がアップされ続ける反面、
それに反比例するかのように紅華のSNSでは彼女関連の投稿が減りつつあることに、
私は気づかないフリをした。
「糸ちゃんの声は本当に癒される。俺が幸せメーカーなら糸ちゃんは癒しメーカーだね」
「好きな人とはどうなったの。俺のこと忘れちゃいそうでちょっと寂しいかも」
「糸ちゃん」
「なぁに」
「呼んだだけ。糸ちゃんが反応してくれるの、好きだから」
なんて、カップルみたいなことを平気で言ってくるようになった。
そのたびに「もしかして…」って期待してしまう気持ちと、
こんなこと彼女が知ったらどうなってしまうんだろうって心配と、
悪魔みたいな優越感で感情がぐちゃぐちゃになった。
なんで紅華がこんなことを言ってくるのかも分からない。
彼女とうまくいっていないからって
私を繋ぎ止めるためなら紅華のことを大嫌いになってしまうかもしれない。
でも彼女のSNSには相変わらず紅華の写真がアップされ続ける反面、
それに反比例するかのように紅華のSNSでは彼女関連の投稿が減りつつあることに、
私は気づかないフリをした。
