僕の雨になって

このまま勢いで好きだって言えば良かった。

他の人を好きだって思われたままなんて、悔しいから。

でも彼女が居る人に、
私が他の人を好きなことを応援している人に、
そんなことを告げる勇気は無い。

紅華がどんな人だって構わない。

どんな秘密を抱えていたとしても
ずっと変わらず一番の味方でいるのに。

「会って、自分のことを話したい」という約束は、
それからしばらく果たされなかった。

夏休みに入って、時雨と遊んだり
一緒に宿題をやっつける!なんて意気込んでは結局遊んだり…。

紅華はバイト先の人達と食事に行くことも多いみたいで、
メッセージのやり取りや電話をするたびにそういう話も増えていった。

やっぱり学生と社会人では生活しているステージが違うからか、
行動している時間もほとんど真逆だった。

どんなに夜遅くだって、紅華が連れ出してくれるのならどこまでだってついて行くのに。
いざ″親バレ″した時のことを考えると後々面倒なことになりそうで言い出せない。

大した進展も無いまま、
時間だけがダラダラと過ぎていく。