「いとちゃーん。お電話しよ」
夏休み目前の七月。
大量の宿題への恨みつらみは絶え間ないけれど、
ほとんどのクラスメイト達が浮き足立っていた。
七月に入ってすぐの頃から、
昼夜問わず蝉が鳴くようになった。
蝉は本来、夜の一定の時間には鳴かないらしい。
その定説も、進む地球の温暖化のせいで崩れてきている。
二十一時。
お風呂も済ませて、自分の部屋でダラダラと過ごしていたら、紅華からのメッセージ。
お気に入りのキャラクターが腕いっぱいにOKの丸を作っているスタンプで返信したら、
十秒も待たずに紅華から着信が来た。
待ち構えられていたみたいで嬉しかった。
夏休み目前の七月。
大量の宿題への恨みつらみは絶え間ないけれど、
ほとんどのクラスメイト達が浮き足立っていた。
七月に入ってすぐの頃から、
昼夜問わず蝉が鳴くようになった。
蝉は本来、夜の一定の時間には鳴かないらしい。
その定説も、進む地球の温暖化のせいで崩れてきている。
二十一時。
お風呂も済ませて、自分の部屋でダラダラと過ごしていたら、紅華からのメッセージ。
お気に入りのキャラクターが腕いっぱいにOKの丸を作っているスタンプで返信したら、
十秒も待たずに紅華から着信が来た。
待ち構えられていたみたいで嬉しかった。
