「じゃあね、時雨。美容師になったら絶対教えてよね。糸さん専属にしてあげます」

「ばーか。わざわざ報告するほど長い間会わなくなるわけないでしょ。それから私の指名料は高くつくよ」

「覚悟してます」

「なら宜しい。バイバイ、糸。めげんなよ」

「そっちこそ。めげてくたばったりしないでよね」

「糸」

「なぁに」

「大好きだよ」

「こちらこそ!」



僕の雨になって 完.