「私達もあんまり会えなくなっちゃうかなぁ」

「会うでしょ。月に一、二回くらいは」

「やっぱり全然会えなくなるね」

「何言ってんの。会えなくなって当たり前でしょ。あんた自分がどんだけ頑張んなきゃいけないのか分かってんの?」

「分かってるよ。たったの一浪で決まるとも思えないし。ナメてないからこそ、時雨が遠く感じるなぁって」

「別に永遠の別れじゃないんだから。辛くなったら琉真くんにだってたまには連絡したっていいんじゃない?糸のこと心配してたよ」

「だめだよ。琉真は優しい人だから」

「それの何がだめなのよ」

「今度、もしも連絡する時は私が夢を叶えた時にする。何年先になるか分かんないし、もう一生できないかもしれないけど。じゃなきゃ私は琉真にずっと心配ばっかりかけて終わっちゃうよ。私の未来を信じてくれた人だから。その気持ちに報いたいの」

「また四人で遊びに行こうよ」

「ありがとう。それも夢にして頑張るね」

「言っとくけど私にはちゃんと連絡しなさいよ?友達はさ、終わんないんでしょ」

「うん」

「親友なんだから。忘れんなよ」

「当たり前じゃん」