「こーちゃんは何にするの?」

「どうしよっかなぁ…。これ凄くない?」

「パティ二倍、トリュフデミソースだって。すっごいボリューミー!トリュフの味するのかなぁ」

「どうだろう。トリュフ食べたこと無いし気づかないかも」

「あはは。私も」

「じゃあこれにしてみようかな」

やって来たバーガー達はメニューに載っている写真と遜色なく立派だった。

「凄いねぇ。嬉しいなぁ」

「嬉しい?」

「嬉しいよ。夢が叶って。しかもこーちゃんと一緒に」

「そっかぁ。てかほんと、すごいボリュームだね。食べんの難しそう」

「気をつけてね」

大きく口を開けてかぶりついたこーちゃんが瞳を輝かせた。

「うんまっ!」

「へぇー!トリュフ、分かる?」

「どの味がトリュフかは分かんないけどコク深い!」

「ほんとにー?」

「疑ってるなぁ?糸ちゃんも食べてみて」

「いいの?いただきます」

ちょっとだけ緊張した。
でも、こうやって気軽に交換できるのが私とこーちゃんの関係なんだなぁって思った。