「私が話してる″こーちゃん″が紅華だって、いつから気づき始めたの」
「なんとなくだったよ。二人が話してくれる内容が類似してるなぁって思いからだんだんと酷似してるな、に変わっていって、″こーちゃん″って呼び方もたまたまかなって最初は思ったけど、糸から聞く″こーちゃん″の行動範囲がどう考えても俺の周りだったしさ」
「こーちゃんが幼馴染と会う時、琉真も絶対会ってたもんね。私、世の中には幼馴染が溢れてんだなぁって呑気に思ってただけだったよ」
「糸らしいね。俺と糸が出逢う前にさ、紅華から糸の話は聞いてたんだよ。面白い子が居るんだって。たぶんその子は自分のことが好きで、俺に求めてることも隠せてないくせに必死に想いを隠そうとしてる。こんな俺との関係を壊すのが怖くて、一生懸命″友達″の顔をするんだ、って。俺、そん時はさぁ、上から目線だなぁなんて言って茶化したよ。まるで自分が人の上に立ってるみたいな口調だったけどさ、紅華の瞳はキラキラしてた。ちゃんとここで生きてるんだって光が宿ってた。あんな目の紅華を見たのは初めてだったかもしれない。″俺のこと好きみたい″なんて言いながら ああ、先に好きになったのは紅華のほうなのかもって思ったよ。そのくせにこいつらは自分自身に嘘ついてることにすら気づきもしないで必死で、男女なんかじゃなくて人として認め合って、繋がっていようとしてるんだって。そう思ったら、その子なら俺が越えられなかった紅華との壁も簡単に越えていけるのかもって興味も湧いてた。俺が糸と出逢ってからしばらくはそれが同一人物だなんて思いもしないままだいぶノロけちゃったなぁ。紅華はたぶん俺が気づくよりずっと早く気づいてたと思うよ」
「なんとなくだったよ。二人が話してくれる内容が類似してるなぁって思いからだんだんと酷似してるな、に変わっていって、″こーちゃん″って呼び方もたまたまかなって最初は思ったけど、糸から聞く″こーちゃん″の行動範囲がどう考えても俺の周りだったしさ」
「こーちゃんが幼馴染と会う時、琉真も絶対会ってたもんね。私、世の中には幼馴染が溢れてんだなぁって呑気に思ってただけだったよ」
「糸らしいね。俺と糸が出逢う前にさ、紅華から糸の話は聞いてたんだよ。面白い子が居るんだって。たぶんその子は自分のことが好きで、俺に求めてることも隠せてないくせに必死に想いを隠そうとしてる。こんな俺との関係を壊すのが怖くて、一生懸命″友達″の顔をするんだ、って。俺、そん時はさぁ、上から目線だなぁなんて言って茶化したよ。まるで自分が人の上に立ってるみたいな口調だったけどさ、紅華の瞳はキラキラしてた。ちゃんとここで生きてるんだって光が宿ってた。あんな目の紅華を見たのは初めてだったかもしれない。″俺のこと好きみたい″なんて言いながら ああ、先に好きになったのは紅華のほうなのかもって思ったよ。そのくせにこいつらは自分自身に嘘ついてることにすら気づきもしないで必死で、男女なんかじゃなくて人として認め合って、繋がっていようとしてるんだって。そう思ったら、その子なら俺が越えられなかった紅華との壁も簡単に越えていけるのかもって興味も湧いてた。俺が糸と出逢ってからしばらくはそれが同一人物だなんて思いもしないままだいぶノロけちゃったなぁ。紅華はたぶん俺が気づくよりずっと早く気づいてたと思うよ」
