約束の四月三日。
今年は″春″だと呼ばれる時季に入っても、
ずっと肌寒い。
トップスは薄手やシアー素材の物を着られるようになっても、
春物のアウターが無いと少し心細かった。
桜はとっくに咲き始めているのに
なんだかおかしな気候が続いていた。
私が登下校時に使うバス停で待ち合わせをした。
道路を挟んで向かい側の坂の途中に
あのお蕎麦屋さんがある。
この坂道は、私が通っている女子校でバス通学をしている生徒達の通学路になっている。
「糸ちゃん!お待たせ」
「こーちゃん、久しぶり」
「なんか変な感じ」
「何が?」
「糸ちゃんとはもう何回も話してるのに会うのは二度目ましてなんだよね」
「そーだよ!二度目まして」
「ちょっと緊張」
「なんでよ。っていうか、こーちゃん!お誕生日おめでとう」
「ありがとう」
ニッてハニかむ紅華の笑顔。
ああ、やっと会えたんだって実感がじんわりと私を包み込んでゆく。
今年は″春″だと呼ばれる時季に入っても、
ずっと肌寒い。
トップスは薄手やシアー素材の物を着られるようになっても、
春物のアウターが無いと少し心細かった。
桜はとっくに咲き始めているのに
なんだかおかしな気候が続いていた。
私が登下校時に使うバス停で待ち合わせをした。
道路を挟んで向かい側の坂の途中に
あのお蕎麦屋さんがある。
この坂道は、私が通っている女子校でバス通学をしている生徒達の通学路になっている。
「糸ちゃん!お待たせ」
「こーちゃん、久しぶり」
「なんか変な感じ」
「何が?」
「糸ちゃんとはもう何回も話してるのに会うのは二度目ましてなんだよね」
「そーだよ!二度目まして」
「ちょっと緊張」
「なんでよ。っていうか、こーちゃん!お誕生日おめでとう」
「ありがとう」
ニッてハニかむ紅華の笑顔。
ああ、やっと会えたんだって実感がじんわりと私を包み込んでゆく。
