僕の雨になって

「昨日の話なんだけどね。うちに彼女が泊まっててさ。もう寝ようかって時にベッドで泣き出して。それで背中向けてさ。いつもみたいに手握ろうとしたら跳ね除けられちゃったよ。あからさまにギューッて壁に体押し付けるくらい、できる限り俺に触れないようにしてた。ショックだったけどさ、″人前では恋人みたいなことできないくせに家でだけご機嫌取りみたいなことしないで″って言われたら、もう布団の中でジッとしてることしかできなかった。もう一度頑張ろうって言ってくれた子をここまで追い込んで、傷つけてたんだって、自分が許せなかった。全然眠れなかったんだけど、今朝にはもう彼女の気持ちは決まってて。彼女もたぶん一晩中眠れないまま考えて、今度こそ本当に決めたんだと思う。バイバイってだけ言って出ていったっきり。メッセもなんも繋がんなくなっちゃった」

「彼女のそれは裏切りとかじゃないよ」

「うん。糸ちゃんに話してたら冷静になれたし、理解してる」