「糸ちゃんもどうせ居なくなるんでしょ。何回俺を置いてくの」
紅華が私に向けた、初めてとも言える卑屈な言葉だった。
「これで何回目?変わんないね」って呆れ顔の時雨が思い浮かぶ。
十二月。
紅華と出逢って丸一年。
その日にちはとっくに過ぎて、もうすぐ二学期も終わろうとしている。
去年のクリスマスに紅華と電話をしたけれど、
今年も誘われてはいない。
それもそうか。
彼女が居るんだし。
私には琉真が居るんだから、悩むべき理由では無い。
なんて思っている時だった。
日曜日。
雪が散らつき始めた十一時頃。
時雨は凪くんと美術館デートに行っていて、
琉真は夕方までバイトが入っていた。
することもしたいことも無くて、ソファでだらだらとお行儀悪くスナック菓子を食べているだけの休日。
周りは受験勉強に励んでいるのに私だけがこんな生活で、
そろそろ罰が当たるんじゃないかと不安になっていた時の、紅華からの着信だった。
もしもしも言わずに開口一番に紅華はそう言った。
紅華が私に向けた、初めてとも言える卑屈な言葉だった。
「これで何回目?変わんないね」って呆れ顔の時雨が思い浮かぶ。
十二月。
紅華と出逢って丸一年。
その日にちはとっくに過ぎて、もうすぐ二学期も終わろうとしている。
去年のクリスマスに紅華と電話をしたけれど、
今年も誘われてはいない。
それもそうか。
彼女が居るんだし。
私には琉真が居るんだから、悩むべき理由では無い。
なんて思っている時だった。
日曜日。
雪が散らつき始めた十一時頃。
時雨は凪くんと美術館デートに行っていて、
琉真は夕方までバイトが入っていた。
することもしたいことも無くて、ソファでだらだらとお行儀悪くスナック菓子を食べているだけの休日。
周りは受験勉強に励んでいるのに私だけがこんな生活で、
そろそろ罰が当たるんじゃないかと不安になっていた時の、紅華からの着信だった。
もしもしも言わずに開口一番に紅華はそう言った。
