僕の雨になって

紅華とはSNSでも繋がっていた。

紅華が楽しそうにしている日常を見ることが大好きで、
投稿には頻繁に反応を送っていた。

本当に嫌になっちゃうけれど
彼女のことはすぐに特定できてしまった。

紅華の投稿に誰よりも一番、いいねやコメントを送っていた子。
次第にその子との写真の投稿が増えて、
彼女のアイコンが紅華とのツーショットに変わった。

SNSでやり取りをしている女の子は複数人居たのに
なんでこの子なんだろう。

この子にあって私に無いものってなんだったんだろう。

紅華のSNSに私の幸せなんて転がっていないから
自分から傷つきにいくなんてバカなことはしたくなくて、
反応することも減っていった。

自分にとっては劇的な出逢いでも
別れはこんなにもあっさりとしているものなんだって少し虚しくなった。