映画の感想を言い合いながら歩いていたら
花火の卸売りのお店の前まで来ていた。
小学生の頃に母と一度来たことがある。
夏休みだった。
翌日から母方の祖父母の所に泊まりに行くことになっていて、
「花火でも買って来なさい」って母づてにお小遣いを貰っていた。
母が子どもの頃からある花火屋さんで、
手持ちから打ち上げ、噴き上げ花火まで数えきれないくらいの種類の花火がほとんど原価で購入できる。
あの時の私は宝探しみたいにワクワクしながら
夢中で花火を選んだことを今でも憶えている。
扉の一部に貼り紙がされている。
今年の営業は九月いっぱいで終了するらしい。
「こーちゃん、ちょっと入ってみてもいい?」
「もちろん。ここ、よく見かけてたけど入るのは初めてだな」
「あのお蕎麦屋さんと同じだね」
「ほんとだ」
「私は小学生の時に一回来たことあるよ」
「へぇ…すっごい種類…。火薬のいいにおいだ」
「火薬のにおい、好き?私も夏休みを思い出すから好きだな」
花火の卸売りのお店の前まで来ていた。
小学生の頃に母と一度来たことがある。
夏休みだった。
翌日から母方の祖父母の所に泊まりに行くことになっていて、
「花火でも買って来なさい」って母づてにお小遣いを貰っていた。
母が子どもの頃からある花火屋さんで、
手持ちから打ち上げ、噴き上げ花火まで数えきれないくらいの種類の花火がほとんど原価で購入できる。
あの時の私は宝探しみたいにワクワクしながら
夢中で花火を選んだことを今でも憶えている。
扉の一部に貼り紙がされている。
今年の営業は九月いっぱいで終了するらしい。
「こーちゃん、ちょっと入ってみてもいい?」
「もちろん。ここ、よく見かけてたけど入るのは初めてだな」
「あのお蕎麦屋さんと同じだね」
「ほんとだ」
「私は小学生の時に一回来たことあるよ」
「へぇ…すっごい種類…。火薬のいいにおいだ」
「火薬のにおい、好き?私も夏休みを思い出すから好きだな」
