その日の放課後、日向はサッカー部の練習に入れてもらうことになった。日向はサッカーを体育の授業以外でやったことがなかった。
「きょ、今日はよろしく」
 日向が緊張しながらそういうと、意外とサッカー部の面々は朗らかに受け入れてくれた。
「サッカー好きなのか?」
「え、あ、まあ」
「猛の友達だよな?」
「う、うん」
 サッカー部のメンバーは意外と人懐っこいらしい。彼らは日向を取り囲み「高郷って下の名前なんていうの?」「日向だろ」
「じゃあひーくんだ」と勝手に話している。
 サッカー部の一人が尋ねる。
「サッカーどれくらいできる?」
「全然できないと思う……」
「やってみなきゃわからないだろ。ほら、ボール」

 ボールを渡されて、なんとなく蹴って走ってみる。
 日向が走り出すと、猛は意外と面倒見がいいらしく、並走してああだこうだと指示を出す。
「違う! つま先じゃなくて足の内側で蹴るんだ!」
「こう?」
「そう!」
 はっきり言って、日向のドリブルはお世辞にもじょうずと言えるものではなかった。しかし猛は決して下手だとは言わない。
 彼は前を指さして「GO! GO!」と楽しそうだ。
 グラウンドの半ばまで来たとき、猛はさらに日向をけしかける。
「行けるぞ、日向! シュートだ!」
「え、しゅ、シュート?」
 見ると、進路の先でゴールキーパーが手を振っている。

「え、ええ、えええ!」
 日向は目をぎゅっとつむりながら、無我夢中で右足を蹴り上げた。
 蹴ったボールはふわりと浮いて、そのままキーパーの両手の間をすり抜け――。

「ナイスシュート!」

 猛に背を叩かれる。
 後から追いかけてきたサッカー部のメンバーも日向を手荒く祝福した。もみくちゃにされながら、日向は笑っていた。
(楽しい、かも)
 汗をかいていた。心地よい汗だった。

 猛は日向と肩を組むと言った。
「日向、お前、サッカー部入れよ」
「考えてみる……!」
「おう!」
 猛の笑顔が眩しかった。


 翌日から、猛といっしょに登校することがお決まりになった。
 彼は毎朝日向を家まで迎えに来ると、そのままサッカー部の朝練に連れていく。
 教室でも猛は休み時間のたびに寄って来て話しかけてくる。いっしょに彼のおすすめサッカー選手の動画を見ることもある。
 猛にどういう心境の変化があったのか日向は知らない。しかし、幼馴染と再び仲良くできるというのは悪くない。
 日向は戸惑いつつも、猛に言われるがままサッカーに取り組んだ。

 一週間後のその日の朝も猛は元気に日向を迎えに来た。
「日向~!」
 外から声が聞こえて、慌てて日向は玄関を飛び出す。
「おはよう」
「行こうぜっ!」
 猛に背中を叩かれ、一歩よろめく。
 猛はいつも元気だ。パワフル、という表現がふさわしいのかもしれない。日向は毎朝彼に圧倒された。

 歩きながら、猛が言う。
「冬休み、単車の合宿いかねぇ?」
「単車免許取るってっこと!?」
 日向は驚嘆するが、猛はかっかっかと笑っている。
「16歳からとれるだろ、あれ」
「だめだよ、学校にばれたら……!」
 彼らが通う陣中高等学校では運転免許の取得は禁止されている。しかし猛はそんなことを気にしないようだ。
「ばれねぇから大丈夫だって」
 日向は呆れる。
「勉強しなよ。猛も大学行くんでしょ?」
「俺、サッカー推薦で内々で話がまとまってるんだ」
「はあ!?」
「将来有望すぎて眩しいだろ!」
 猛は両手を掲げて胸を突き出す。日向はますます呆れ返った。
「将来有望じゃない俺はせいぜいこつこつ勉強することにするよ」

 日向はほう、と息を吐いた。
(そっか、そういう道もあるんだな)
 バレエにもそういう道があればいいのにと思う。日本でバレエで大学に行く。そういう道がなぜないのだろう。

 日向が押し黙ると、猛が尋ねてきた。
「日向はどこの大学にするんだ?」
「う、うーん……まだ何も決めてないけど……」
 高校二年生に進学するにあたって、日向は数学が苦手で英語がまだできるということで文系を選択していた。
(英語が得意だし、語学系に進むのも悪くないよね)
 ふと、脳裏に三色の国旗が浮かんだ。深く考えずにそれを口にする。

「そうだ大学でフランス語を勉強してみようかな」
 その場の思い付きで言ったのだが、それは存外いいアイデアのように思えた。
 日向は手を叩いて何度も頷く。
「うん、将来は通訳者とかおもしろいかも」
 猛は苦虫をかみつぶしたような顔をした。
「バレエ辞めるんだろ? まだフランスにこだわるのか?」
「へ?」

 言われて、なぜ自分がフランスにこだわっているのか、考える。
(瑠偉がいるから、だけど……瑠偉とは、もう)
 日向は答えられなかった。

 猛はため息をついて、それから言う。
「……瑠偉から連絡があったぞ。お前と連絡とれないんだけど何か知ってるか、って」
 それを聞いて日向は目を丸くした。
「瑠偉と猛って連絡とってるんだ」
「いや。退学してからはじめてもらった連絡」
「へえ」
 それもそうか、と納得する。瑠偉の方はともかく、猛は瑠偉をよく思っていなかったはずだ。

 猛はぽつりと言う。
「瑠偉となんかあったのか」
「……別に」
 何もないようにしたいから連絡をやめたのだ。何もないに決まっている。
 日向の顔にさっと影がさすと、猛は急に「土曜日さ」と明るく話題を変えた。
「サッカーの練習試合あるんだ。相手は波瀬高校。派手にぶちまかますぜ。お前も観に来いよ」
 日向は努めて笑う。
「うん……」

 猛は楽しそうにサッカーの話を続ける。日向はそれに相槌を打ちながらひそかに息を吐いた。

(楽しそうだな……バレエも、もっと身近なものだったらよかったのに)
 それこそ、友達と集まって公園でできるような、そういうものであったなら。
(でも、芸術だから、僕は惹かれたんだ)
 そして芸術だから、諦めるのだ。


 土曜日は晴天だった。
 日向は試合が始まる前から猛といっしょにチームが飲む麦茶をつくったり、塩飴を配ったりと忙しく働いた。
 チームスポーツの試合というのは日向にとって初めての経験だった。それぞれに役割があり、チームのために働く。試合前のベンチはどこか楽しそうで、日向はそれが新鮮だった。

「日向」
 日向がベンチに座っていると、準備運動を終えた猛が寄ってきた。彼の額にはもう汗がうかんでいる。九月とはいえ、まだ暑い日だった。
 彼はにかっと笑って胸を叩く。
「今日、俺、スターティングメンバーだぜ」
「なに、それ」
「最初から試合に出るってこと」
「へえ」
 感心すると、猛は誇らしげにまた笑う。彼はそのまま隣に座る。

「今日、俺、ゴール決めるぞ」
「うん。頑張って」
「俺がゴール決めたら、伝えたいことがある」
「うん?」
 猛を振り仰ぐ。彼は真剣な目をしてこちらを見ていた。
「試合後、空けとけってこと」
 それだけ言い残して、彼はぱっと身をひるがえしてベンチを出て行った。
 日向はその背中を目を細めて見送った。――眩しかった。

 甲高いホイッスルの音とともに始まった練習試合だったが、どちらのチームも一歩も引かず、激しい攻防が続き、0対0のまま後半にもつれ込んだ。
 互いにディフェンスが堅く、攻め手を欠いていた。
 猛はフォワードとして右サイドから何度も攻撃をしかけている。
 彼が走る姿を日向は食い入るように見つめた。
(光ってる)

 猛は攻撃を止められると全力で悔しがり、また全力で駆けた。
 それがたまらなくうらやましい。
 ――うらやましい?

 そのとき脳裏に、自分の姿が浮かんだ。
 自分は煌びやかな衣装を身にまとい、大きな舞台で踊っていた。
 暖かいスポットライト、観客の拍手の音。
 ――自分も全力でできるものがあるじゃないか。うらやんでいる場合じゃない。

(踊りたい)
 ぶわっと、心の底からその欲求が沸き上がった。
 じっとしていられず、うずうずと足が動き出す。

 ひときわ大きな歓声が上がった。
 目を向けると、ちょうど猛がシュートを決めたらしく、彼が天に向かって大きく拳を突き上げていた。
 そしてそのときを待っていたかのように、試合終了のホイッスルが鳴った。

 日向はベンチを飛び出ると、猛のところへ向かった。
「猛! おめでとう!」
「日向! 見たか?」
「見たよ」
 日向が笑うと、猛は頬を染めた。
 そして彼はチームメイトに「ちょっと外す」と言い残すと、日向の手を引いてベンチの裏に駆けだした。
「ど、どうしたの猛」
 困惑する日向の言葉を遮って、彼はまっすぐに言った。
「日向、俺、お前のことが好きだ」

 九月の風はまだ生ぬるかった。
 グラウンドでは両チームの選手たちが互いの戦いを健闘し合っている。
 それを聞きながら、日向はごくりと唾を飲み込んだ。
 こちらを見る猛の目に炎が宿っているようだった。彼の視線が、皮膚を焼く。

「す、好きって……」
 上ずった声が出た。猛は真摯だった。
「恋人になりたいってことだよ」
 日向はゆっくりと瞬きをした。猛にそんなことを言われるなど、夢にも思ったことがなかった。

 日向はゆっくりと首を振った。
「猛、ごめん。僕は……ちょっと猛とは考えられないかも」
 断られて、猛はうなだれた。
 しかし彼はすぐに顔をあげて尋ねた。
「瑠偉と付き合ってんの?」
「……付き合ってない、と思う」
「なんだそりゃ」
「別れたところ」

 そこまで聞いて、猛は頭をがじがじと掻いてしゃがみ込んだ。
「はあ~。俺もバレエをすればワンチャンあったな」
「え、サッカーをやめて?」
「まさか。両方やればよかったって話。俺は欲張りだからな」
「……欲張り」
 それは日向にない考えだった。バレエをするなら、バレエだけにすべてを捧げなくてはいけないと思っていた。
「どうしたら、そう思える?」
 日向が苦しそうに尋ねると、猛はあっけらかんと答えた。

「楽しそうな方と、楽しそうな方があるなら、両方とる。それが一番いいだろ。理屈じゃない」
 そう言い切ったあと、彼は言葉を付け足す。彼の目の炎はきれいに消えていた。
「日向。なにがあったか知らないし、俺はバレエなんてさっぱりだけど。瑠偉がいてバレエの話をしているお前は楽しそうだったぞ。いや、サッカーしてるお前も楽しそうだけど」
 日向はおずおずと確認する。
「……猛って、意外と、もしかして、僕のことが好きだったりする?」
「馬鹿野郎!」
 猛は顔を真っ赤にした。
 日向はその反応が意外で、さらに追い打ちをかける。
「だ、だってずっと僕のことからかってきてたじゃん」
 言われて、猛は勢いを失った。
 彼は顔を伏せると、すねた子どものように言った。
「――悪かったよ。バレエってのに、お前が誘ってくれねえから、いつの間にかわけわからなくなった」
 それは意外な言葉だった。
「誘ってほしかったの……?」
「そりゃあ、俺たち、そのころはちゃんと友達だっただろうが」
「……そうかも」

(そっか。バレエの敷居が高いって勝手に決めつけていたのは僕の方か)
 もしかしたら、猛を誘って楽しくバレエとサッカーをする高校生活もあり得たのかもしれないと思った。
 日向は肩から力が抜けていくのがわかった。
(バレエって、楽しんでいいものだよな。あれこれ悩んで。馬鹿みたいだ)

 日向はぎゅっと目をつむったあと、意を決した。
「猛」
「ん?」
「今日、誘ってくれてありがとう」
「おう。またいつでも誘ってやるよ」
「……ありがとう。次は僕もバレエに誘うよ」
「おうよ」
「ありがとう。なんだが、勇気が出た」
「ん?」
「僕、帰るね!」
 日向はふっきれたように言う。
「猛を見てたら、僕も好きなことを思いっきりやってみたくなっちゃった。コンクール予選まであと一か月だけど、やれるところまでやるよ!」

 心からそう言った。


*****



 家に帰りつくと、日向はひそかに母のバレエ教室のフロアに立った。
 土日の昼のクラスはもう終わっていて、静かな教室にひとりだ。
 息を吸い込む。
 慣れたフロアのワックスの匂いと、バレエシューズの松脂の匂いがした。
 胸がわくわくした。

(欲張り……)
 いままで考えたことがなかった。楽しいと思う方をする。
 そして――。
(バレエって、もっと身近なものなんだ。たぶん僕は天才じゃいけど、やってもいい……!)
 やっていいんだ。そして、高みを目指していい。

 日向の体はいままでよりずっとずっとよく動いた。
 音楽はなかった。
 ただ、踊りたいままに踊った。
 跳んで、回って、日向は思いっきりバレエをした。

 日向の脳裏には、あの日河原で転校初日の瑠偉に誘われた河原でのコッペリアがあった。
 しかし、あのときよりずっとずっと日向の足は高く上がった。
――楽しかった。

 一通りめちゃくちゃに踊って、疲れ果ててその場に座り込む。
 すっきりとした感覚だけが体に残っている。
 日向はそれが心地よかった。

 ふと、拍手の音が響いた。
 大急ぎで振り返ると、そこにはここにいないはずの人物が立っていた。
「瑠偉!?」
 日向が目を丸くして叫ぶと、瑠偉はにやりと笑った。

「バレエを辞めるって送ってきたけど……やっぱり練習を続けてたね」
「……うっ……」
「安心した」
「安心?」
「日向はバレエに関しては……なんていうんだっけな……そうそう。つむじ曲がり、だ」
「ど! どこでそういう言葉を覚えてくるんだよ……!」
 彼はまたにやりと笑う。
「広辞苑。愛読書だよ」
「生粋の日本人の僕でも読んだことないよ!?」

 彼はジーンズにシャツというラフな服装をしている。
 彼は座り込む日向の隣に座ると、きっ、と日向をにらみつける。
「連絡がとれないから、来た」
 日向は信じられない、と隣の瑠偉に触れる。存在を確かめるように。
「……パリから……来たの……?」
「うん」
「えっと、リッセンバレエスクールは……」
「休んだ」
「……いいの?」
「ちっともよくない」

 その言葉に険が含まれているのを感じて、日向は押し黙る。
 瑠偉に一方的に別れを告げて連絡を絶ったのは自分のわがままだ。
 それで瑠偉に迷惑をかけたことが申し訳なくて、言葉もない。

 日向はうなだれ、瑠偉は唇をとがらせる。
「連絡先、ブロックしたでしょう」
「僕、今年のローザンヌに出場しないつもりだったから……」
「……それとブロックは関係ない」
「あるよ。僕、もうバレエ辞めようと思っててさ」
「それもブロックは関係ない」
「……あるよ……あったんだよ」
「私と別れることと、なんの関係があるの」

 日向は言葉を飲み込んだ。
 二月のローザンヌから日向が感じていた苦しみをどう説明すればいいのかわからなかった。
 瑠偉はそんな日向の心を知る由もない。

 黙り込んだ日向を見て、瑠偉は立ち上がると軽く足首を回しながら「何か踊ろうか」と言った。
「……なんでもいいの?」
「期待に添えるように努力するよ」
「じゃあ、『パリの炎』をお願い」
 それはいつだったか瑠偉がリッセンで練習していると言っていた演目だ。
「……よく覚えているね」
「瑠偉が踊るって言ってたから、楽しみにしてた」
 瑠偉は前髪をかき上げ、茶目っぽく笑う。
「まいったな。私のファンじゃないか」
「熱狂的な、ね」

 瑠偉は軽くストレッチをすると、一気に跳躍した。

 バレエ『パリの炎』はフランス革命を舞台に、義勇兵によるテュイルリー宮殿襲撃と国王夫妻のパリへの連行を描いた作品である。
 瑠偉が踊ったのはフィリップという青年のヴァリエーションだった。彼が革命の成功を喜ぶ踊りである。
 連続ジャンプからはじまり、高難易度の技が続く。瑠偉はそれを軽く、そして情熱的にやってみせた。
 瑠偉の目は爛々と輝き、彼自身が燃えているかのようだ。

 ――離れてまだ一か月も経っていないというのに、瑠偉はかなり腕をあげていた。

 それが悔しく、同時に日向の胸にふつふつと熱いものが沸き上がってくる。
(炎……)
 瑠偉が宿している炎が、日向の心に燃え移っていく。

 日向は立ち上がると、いっしょになって踊り出した。


 やがて踊り疲れると、瑠偉も日向もフロアの床に転がった。
 おかしくて、二人で笑い転げた。
「この感じ、ああ日向だなぁ……!」
「瑠偉こそ、相変わらずそうで安心した」
 瑠偉はごろりと仰向きに転がっている日向の顔を覗き込んだ。そして額に張り付いた前髪を払ってくれる。
「よかった……踊れるじゃない」
「瑠偉が……パリから炎を持ってきてくれたからね」

 瑠偉の明るい水色の目には情熱が宿っている。
 日向はそれが好きだと思った。

 日向はつぶやく。
「……僕ね、バレエをしてないと、瑠偉のとなりにいる資格がないと思ったんだ」
「そんなことはないよ」
「でも、踊ってる僕の方が好きでしょ? ローザンヌをあきらめたら、もう付き合ってくれないと思ったんだ」
「バレエを踊っている日向が好き。でも、別に大きなステージで踊ることだけがバレエじゃない」

 それを聞いて、日向は目をつむった。
(なんだ。瑠偉もとっくに答えをもっていたんだ)
 バレエを極めることに苦しんでいたが、実は答えは身近にあった。


「瑠偉」
「うん?」
「僕、バレエが好きだ」
「知ってるよ」
「表向きは嫌いって言っててさ。いまさら許されると思うか?」
「思うよ」
「瑠偉のことも、好きだ」
「知っているよ」
「瑠偉のこと、追いかけるよ。行くよ、ローザンヌ」

 瑠偉が好きだ。だけど、それと同じくらいにバレエが好きだ。バレエがない人生も、瑠偉がいない人生も考えられない。そっちの人生のほうが、絶対に楽しい。

「賭けてみる。自分の才能ってやつに……いまさら、遅いと思う?」
「まさか。私は日向が本気になってくれるのをずっと待っていたよ。あの日、河原での君の踊りに、私は心を射抜かれたんだからね」

 瑠偉のきれいな瞳が日向を見つめる。そして――。
 静かに唇を合わせたあと、二人は笑いあった。

 日向は瑠偉の魔法が、また体のすみずみにまでいきわたるのを感じた。

 その後、新聞にローザンヌ国際バレエコンクールで日本人高郷日向17歳が入賞してリッセンバレエスクールのスカラシップを獲ったと報じられた。