私の素敵な義理父さん

青いワンピース姿の千尋を見て元旦那が微笑んだ。
「やっぱり西洋の服はいいな」

その言葉に千尋は苦笑いを浮かべてうなづいた。
ミツの西洋好きはきっと父親譲りで、血は争えないということがよくわかる。
実の親子ではない自分がこの場では少し浮いているように感じられるときもある。

けれど大丈夫。
あの家から脱出できたのだから、私はひとりでも大丈夫。

独り立ちするその日までここで精一杯頑張るつもりだ。
独り立ちできた時には、自分の産みの母親を探しに行くのもいいかもしれない。

「いらっしゃいませ!」
店頭に千尋の元気な声がこだましたのだった。



END