私の素敵な義理父さん

千尋とミツはひとまずそこに身を寄せることで落ち着いた。
あのあと義理母がどうなったのかは知らされていない。

ブルーのワンピースを試着している千尋の部屋の前をミツが大忙しとばかりに廊下掃除にいそしんでいる。

「やっぱり私の方が似合うわよね」
もともとミツが持っていたワンピースだけれど、捨てるのは忍びなくて千尋が着ることになったのだ。

それを見たミツが悔しそうに歯噛みしているけれど、チラリと視線を向けるとすぐに仕事に戻った。
ここに来てからのミツは人前に出せるように気性の荒い性格を矯正させられている。

当面の間は千尋が受けてきたのと同じ道具のような扱いをされる予定だ。