私の素敵な義理父さん

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「ただいま帰りました」
千尋が声をかけると家の奥からバタバタと乱暴な足音が聞こえてきた。

「千尋、男を捕まえてきたんだろうね!?」
しっかりと化粧を施した義理母が開口一番そんな質問をするので千尋は静かにうなづいた。

「それで、その男はどこだい!?」
千尋の体を押しのけて外を確認する。
が、そこには誰もおらず義理母の表情がゆがんだ。

「なんだよ、どこにもいないじゃないか!」
義理母の叱責が千尋の体に降りかかった来る前に生垣の裏からスーツ姿の元旦那が現れた。
途端に義理母が笑みを浮かべ、そしてそれが離縁した夫だと気が付いて動きを止めた。