鼻緒が切れた下駄が玄関から投げられる。
「その男が見つかるまで戻ってくるんじゃないよ!」

義理母の冷たい言葉と、その後ろで笑っているミツの姿に千尋は泣くことも忘れて呆然と座り込んだのだった。