この早食いと甘味好きのせいでミツの体はぶくぶくと膨らむばかりだ。
その巨体に手を上げられるのだからたまったものではない。
「さぁ、次に行くわよ」
口の端にみたらしの蜜をつけたまま立ち上がって歩き出す。
千尋はその後を慌ててついて行く。
どこかでミツの物欲が無くなってくれないと本当に困る。
そう思った時だった。
ブツンッと千尋がはいていた下駄の鼻緒が切れたのだ。
それもそのはず、新しい下駄など滅多に購入してもらえないので鼻緒はとっくに擦り切れていたのだ。
それでも自分でつくろって履いていたのだけれど、ついに限界がきたらしい。
「もう、なにしてるのよ」
その巨体に手を上げられるのだからたまったものではない。
「さぁ、次に行くわよ」
口の端にみたらしの蜜をつけたまま立ち上がって歩き出す。
千尋はその後を慌ててついて行く。
どこかでミツの物欲が無くなってくれないと本当に困る。
そう思った時だった。
ブツンッと千尋がはいていた下駄の鼻緒が切れたのだ。
それもそのはず、新しい下駄など滅多に購入してもらえないので鼻緒はとっくに擦り切れていたのだ。
それでも自分でつくろって履いていたのだけれど、ついに限界がきたらしい。
「もう、なにしてるのよ」



