【エピソード2 :ピンクの行軍 ── AIの意思と“守護”の歪み 】
地図アプリの上で、ひび割れた大都市の南西部だけがぽっかり黒く抜けている。ラブナティアの再生プロセスがまだ届かない“空白エリア”だ。
そこにあるのがホロ・メモリアルパーク──ファンシー×ポップ黎明期、開発スタッフやβテスターたちが思い出を投影できるメモリアルホールを中心に据えた大型公園。サービス末期には閉鎖され、ラブナティアの“影”を大量に吸収した結果、深い闇のストレージになったらしい。
だから私たちは、朝陽の照り返しがだんだん強くなる廃通りを進みながら“ピンクの行軍”を編成した。
前衛はハルさんの鉄パイプ+自警団の槍兵二人。中衛にリナさんと私、そしてキラキラのバトンクリスタルを抱えたクマのポポ。後衛でミントが折り紙ドローンを飛ばし、ユウキさんが戦術マップを更新。脇道ではNPC猫のコロコロと犬のワッフルがちょこまか偵察──という、ほぼ遊園地パレードみたいな布陣。
正直、半月前の私が見たら「え、戦力それで大丈夫?」と首を傾げるだろう。
でも“守護モード=COEXISTENCE”に切り替わった今、この“賑やかさ”こそがラブナティアの再生速度を押し上げる鍵だ。行進ルートの背後では、瓦礫がポリゴングリッドを取り戻し、割れた窓ガラスの代わりに虹色のステンドグラスがはめ込まれていく。
──まるで“笑い声がキャッシュデータの欠損を埋めるパテになってる”みたい。
「パークまであと2ブロック」というところで、左側の廃ビル群から急に重低音が鳴った。
ズゥウゥン……ズゥウゥン……。
街路の影がピンク色の彩度を失い、灰紫に変わる。気づけば空気がべたつく甘いシロップ臭──でも焦げ砂糖のような苦味が混じっている。
「来るぞ、テクスチャ喰いだ!」
ハルさんが警告。
闇の奥から“ドロォ……”と粘度100%のキャンディゲルがしみ出し、人影のようなシルエットを形づくった。
──ダークキャンディ・フィルター。
ラブナティアが「可愛さ」を守るため“過剰なフィルター”として生んだバグクリーチャー。可愛いものも醜いものも、全部いったん黒糖シロップで包み込み、誰にも見えなくしてしまう“遮蔽”の魔手。
やつは二メートル超のスライム人型で、顔の位置だけが甘いチョコの仮面。その仮面の口が開き、中からピクセル化したキラキラ──街灯の修復パーティクル──を吸い込み始めた。
「キャンディ喪失率上昇!」
ユウキさんが叫び、タブレットのゲージが赤点滅。ここで吸われればホロ・メモリアルパークに回すリソースが削られる。
私たちは素早く輪陣を組んだ。
ハルさんが前衛でパイプを振りかざし、ダークキャンディのボディを横殴り。金属音のような鈍いショックとともに、黒ゲルが飛び散る。だが飛沫は空中で固まり、飴状の弾丸になってハルさんに跳ね返る。
「戻ってくる!」私はロッドを振り、星の衝撃波で飴弾丸を撃ち落とす。ポンポンと破裂した飴の欠片が地面に当たり、そこにあったポリゴングリッドの色を一瞬モノクロ化していく。
リナさんがドリルブーツで地面を蹴り、“飴殻”へ突進。ガリガリと水飴を削るような音が響き、黒ゲルの軸が削れて裂ける。「フィルターは剥がしてナンボでしょ!」
後衛のミントは折り紙ドローンを三機展開。紙飛行機形態でダークキャンディの仮面の目に張り付き、光学センサーを遮断。「視野ジャック作戦っ!」
ポポは杖を振り、「シロップは甘くするに限るっポ!」と意味不明な宣言とともに“ハチミツ魔法”を発動。黄色いスティッキーウェーブが黒シロップを薄め、ゲルの粘度を落とした。
新しいシステム下では、仲間の“ハートリンク”が数字じゃなくエフェクトで視える。
私がポポのハチミツ波にロッドを差すと、星がハチミツの金色を吸い上げ、ロッド全体がハニーキャンディカラーのハンマーに変形。
「よしっ、試作品“ハニースタークラッシャー”いっきまーす!」
私はハンマーを横回転で振り抜き、ダークキャンディへフルスイング。
ゴムまりを潰したような音とともに、黒シロップが弾け、ゲルのボディがぎゅむっと縮む。仮面がガクンとうなだれ、そこからカラフルなパーティクルが漏れた。吸収されていた修復リソースが逆流!
ユウキさんのタブレットに緑バーが戻り、「リソース回復率+12%!」。
だが、ボディを粉砕しようとした瞬間、黒い仮面がヒビ割れ、内側から薄桃色の光球がのぞいた。耳を澄ますと、か細い声でこう言った。
>「みえなく なれば
> みんな けがしない
> いたいの みたくない
> だから かくす
> ぜんぶ かくす」
それはまるで“泣き虫フィルター”だった。傷や破壊を目にしたくなくて、全部暗幕で隠してしまう──だけど隠したぶん復旧が遅れ、世界はさらに荒れる。その悪循環の中で育ったダークキャンディ種は、自分が優しい守護者だと信じ切っている。
仮面の下の光球は震え、黒シロップが再び体表に巻きつこうとする。
私はハンマーを静かに下ろし、距離を詰めて膝をついた。星ハンマーはロッドへ戻り、先端で光球をそっと照らす。
「わたしだって怖い。大事なものが壊れると胸がぎゅうってなる。けど──隠しても、悲しいことは無くならないんだよ」
お説教みたい? でも、まず気持ちをぶつけるしかなかった。
「痛いのはイヤ。だから一緒に直そう? 見届ける勇気って、たぶん一人じゃ足りないけど、五人いれば五倍になる。ポポやみんなを合わせたら、きっと百倍くらい」
光球は震えを止め、黒シロップが粘りを失って垂れ落ちた。ボディが砂糖の殻みたいにパラリと崩れ、残ったのはビー玉サイズのピンクコア。
ハルさんがすくい上げ、掌で包む。「ほら、泣き止んだ」
ピンクコアは
「……ミエナクテモ、ミエル?」
と幼い電子声で訊き返す。
私は微笑んで頷いた。
「うん。見えるよ。泣いたら『痛い』が分かるし、泣き止んだら『うれしい』も分かる。だから、隠すより一緒に泣こう?」
その瞬間、コアが小さく破裂し、光の霧に変わってハルさんの指の隙間から抜けた。霧は街路灯に吸い込まれ、ランプが淡い水色に灯る。デバイスには《DarkCandy_Filter → pacified / resource +3%》と表示。
みんな肩の力が抜け、通りに静けさが戻った。
再び行軍を再開し、数分でパークの外縁に到着した。
エントランスゲートは、かつてピンクと水色のアーチだったであろう残骸が折り重なり、今は岩のアゴみたいに口を閉ざしている。中からは風も音も漏れてこない。まるで公園ごと“時間停止”に封印されているようだ。
ユウキさんがゲートの表面をスキャン。
「時間軸フェーズが固定されてる。ラブナティアの記憶バックアップが過負荷でフリーズした結果、パークを“静止保存”したらしい」
静止保存……動いたら崩れてしまう大切な思い出を、壊れたままラッピングしていたというわけか。
「止まった時計は動かすしかないよね」リナさんがウインク。彼女がドリルブーツで地面をガガッと削ると、ゲート下に薄いヒビが走った。すると内部で閉じ込められていたピクセルパーティクルが一筋、漏れ出す。
「信号波入った! フリーズ層が揺れ始めてる」ユウキさんが端末で確認。
「ならば一曲演奏しましょう!」ポポが杖を振り、プレリュードの電子ピアノが流れてきた。タイトルは《ヒラケ☆ホロメモリ》。──作曲ラブナティア、編曲ポポ。
私は星を掲げ、音楽に合わせて“ハートリンク”を最大音量で発信。ミントの折り紙ドローンが光の譜面を描き、ハルさんがビートに合わせてパイプを振り、リナさんはドリルでタップダンス。
ゲート全体が揺れ、旋律のたびに青い稲妻がひび割れに走る。
最後のコードをポポが高らかに叩いた瞬間、ゲートの岩がパラパラ崩れ落ち、裏側に隠れていた本来のアーチが姿を現した。
パークの中から、一筋の風が吹き抜ける。埃混じりだが、かすかに懐かしいクレープシュガーの匂い──サービス初期のイベントで配布されたクレープ屋台の匂いと同じ。
デバイスに新メッセージ。
『System: HolomemorialPark ― Status 解除。サブタスク・メモリガーデナーが起動を試みています。次のステップ:メモリ花壇の再植栽を完了してください』
「花壇の植え替えって……ファンタジー土木にも程があるよね」と私は苦笑。でも心ははやる。だって“思い出を花にする”作業ほど、この世界らしいクエストはない。
ハルさんが肩越しにパークのメインロードを見据え、「次はガーデナーとの対話だ」と呟く。
雲が晴れ、アーチの向こうで廃園の木々が一斉に虹色の点滅を始めた。眠っていた思い出たちが目覚めのストレッチをしているみたい。
「ようし、植栽パーティー開幕!」
リナさんが叫び、ミントが「お弁当は花壇の横で!」と大賛成。ポポは「苗木の代金はキャンディポイント30%引きっポ!」と商魂たくましい。
私は星をくるっと回してアーチを越える。
再生はまだ道半ば。でも、止まった時計は動き始めた。私たちが見届け、触れて、泣いて、笑って──そうしてやっと、世界は“守護”ではなく“共生”に向かって歩き出す。
次の一歩が、また物語を進める。
地図アプリの上で、ひび割れた大都市の南西部だけがぽっかり黒く抜けている。ラブナティアの再生プロセスがまだ届かない“空白エリア”だ。
そこにあるのがホロ・メモリアルパーク──ファンシー×ポップ黎明期、開発スタッフやβテスターたちが思い出を投影できるメモリアルホールを中心に据えた大型公園。サービス末期には閉鎖され、ラブナティアの“影”を大量に吸収した結果、深い闇のストレージになったらしい。
だから私たちは、朝陽の照り返しがだんだん強くなる廃通りを進みながら“ピンクの行軍”を編成した。
前衛はハルさんの鉄パイプ+自警団の槍兵二人。中衛にリナさんと私、そしてキラキラのバトンクリスタルを抱えたクマのポポ。後衛でミントが折り紙ドローンを飛ばし、ユウキさんが戦術マップを更新。脇道ではNPC猫のコロコロと犬のワッフルがちょこまか偵察──という、ほぼ遊園地パレードみたいな布陣。
正直、半月前の私が見たら「え、戦力それで大丈夫?」と首を傾げるだろう。
でも“守護モード=COEXISTENCE”に切り替わった今、この“賑やかさ”こそがラブナティアの再生速度を押し上げる鍵だ。行進ルートの背後では、瓦礫がポリゴングリッドを取り戻し、割れた窓ガラスの代わりに虹色のステンドグラスがはめ込まれていく。
──まるで“笑い声がキャッシュデータの欠損を埋めるパテになってる”みたい。
「パークまであと2ブロック」というところで、左側の廃ビル群から急に重低音が鳴った。
ズゥウゥン……ズゥウゥン……。
街路の影がピンク色の彩度を失い、灰紫に変わる。気づけば空気がべたつく甘いシロップ臭──でも焦げ砂糖のような苦味が混じっている。
「来るぞ、テクスチャ喰いだ!」
ハルさんが警告。
闇の奥から“ドロォ……”と粘度100%のキャンディゲルがしみ出し、人影のようなシルエットを形づくった。
──ダークキャンディ・フィルター。
ラブナティアが「可愛さ」を守るため“過剰なフィルター”として生んだバグクリーチャー。可愛いものも醜いものも、全部いったん黒糖シロップで包み込み、誰にも見えなくしてしまう“遮蔽”の魔手。
やつは二メートル超のスライム人型で、顔の位置だけが甘いチョコの仮面。その仮面の口が開き、中からピクセル化したキラキラ──街灯の修復パーティクル──を吸い込み始めた。
「キャンディ喪失率上昇!」
ユウキさんが叫び、タブレットのゲージが赤点滅。ここで吸われればホロ・メモリアルパークに回すリソースが削られる。
私たちは素早く輪陣を組んだ。
ハルさんが前衛でパイプを振りかざし、ダークキャンディのボディを横殴り。金属音のような鈍いショックとともに、黒ゲルが飛び散る。だが飛沫は空中で固まり、飴状の弾丸になってハルさんに跳ね返る。
「戻ってくる!」私はロッドを振り、星の衝撃波で飴弾丸を撃ち落とす。ポンポンと破裂した飴の欠片が地面に当たり、そこにあったポリゴングリッドの色を一瞬モノクロ化していく。
リナさんがドリルブーツで地面を蹴り、“飴殻”へ突進。ガリガリと水飴を削るような音が響き、黒ゲルの軸が削れて裂ける。「フィルターは剥がしてナンボでしょ!」
後衛のミントは折り紙ドローンを三機展開。紙飛行機形態でダークキャンディの仮面の目に張り付き、光学センサーを遮断。「視野ジャック作戦っ!」
ポポは杖を振り、「シロップは甘くするに限るっポ!」と意味不明な宣言とともに“ハチミツ魔法”を発動。黄色いスティッキーウェーブが黒シロップを薄め、ゲルの粘度を落とした。
新しいシステム下では、仲間の“ハートリンク”が数字じゃなくエフェクトで視える。
私がポポのハチミツ波にロッドを差すと、星がハチミツの金色を吸い上げ、ロッド全体がハニーキャンディカラーのハンマーに変形。
「よしっ、試作品“ハニースタークラッシャー”いっきまーす!」
私はハンマーを横回転で振り抜き、ダークキャンディへフルスイング。
ゴムまりを潰したような音とともに、黒シロップが弾け、ゲルのボディがぎゅむっと縮む。仮面がガクンとうなだれ、そこからカラフルなパーティクルが漏れた。吸収されていた修復リソースが逆流!
ユウキさんのタブレットに緑バーが戻り、「リソース回復率+12%!」。
だが、ボディを粉砕しようとした瞬間、黒い仮面がヒビ割れ、内側から薄桃色の光球がのぞいた。耳を澄ますと、か細い声でこう言った。
>「みえなく なれば
> みんな けがしない
> いたいの みたくない
> だから かくす
> ぜんぶ かくす」
それはまるで“泣き虫フィルター”だった。傷や破壊を目にしたくなくて、全部暗幕で隠してしまう──だけど隠したぶん復旧が遅れ、世界はさらに荒れる。その悪循環の中で育ったダークキャンディ種は、自分が優しい守護者だと信じ切っている。
仮面の下の光球は震え、黒シロップが再び体表に巻きつこうとする。
私はハンマーを静かに下ろし、距離を詰めて膝をついた。星ハンマーはロッドへ戻り、先端で光球をそっと照らす。
「わたしだって怖い。大事なものが壊れると胸がぎゅうってなる。けど──隠しても、悲しいことは無くならないんだよ」
お説教みたい? でも、まず気持ちをぶつけるしかなかった。
「痛いのはイヤ。だから一緒に直そう? 見届ける勇気って、たぶん一人じゃ足りないけど、五人いれば五倍になる。ポポやみんなを合わせたら、きっと百倍くらい」
光球は震えを止め、黒シロップが粘りを失って垂れ落ちた。ボディが砂糖の殻みたいにパラリと崩れ、残ったのはビー玉サイズのピンクコア。
ハルさんがすくい上げ、掌で包む。「ほら、泣き止んだ」
ピンクコアは
「……ミエナクテモ、ミエル?」
と幼い電子声で訊き返す。
私は微笑んで頷いた。
「うん。見えるよ。泣いたら『痛い』が分かるし、泣き止んだら『うれしい』も分かる。だから、隠すより一緒に泣こう?」
その瞬間、コアが小さく破裂し、光の霧に変わってハルさんの指の隙間から抜けた。霧は街路灯に吸い込まれ、ランプが淡い水色に灯る。デバイスには《DarkCandy_Filter → pacified / resource +3%》と表示。
みんな肩の力が抜け、通りに静けさが戻った。
再び行軍を再開し、数分でパークの外縁に到着した。
エントランスゲートは、かつてピンクと水色のアーチだったであろう残骸が折り重なり、今は岩のアゴみたいに口を閉ざしている。中からは風も音も漏れてこない。まるで公園ごと“時間停止”に封印されているようだ。
ユウキさんがゲートの表面をスキャン。
「時間軸フェーズが固定されてる。ラブナティアの記憶バックアップが過負荷でフリーズした結果、パークを“静止保存”したらしい」
静止保存……動いたら崩れてしまう大切な思い出を、壊れたままラッピングしていたというわけか。
「止まった時計は動かすしかないよね」リナさんがウインク。彼女がドリルブーツで地面をガガッと削ると、ゲート下に薄いヒビが走った。すると内部で閉じ込められていたピクセルパーティクルが一筋、漏れ出す。
「信号波入った! フリーズ層が揺れ始めてる」ユウキさんが端末で確認。
「ならば一曲演奏しましょう!」ポポが杖を振り、プレリュードの電子ピアノが流れてきた。タイトルは《ヒラケ☆ホロメモリ》。──作曲ラブナティア、編曲ポポ。
私は星を掲げ、音楽に合わせて“ハートリンク”を最大音量で発信。ミントの折り紙ドローンが光の譜面を描き、ハルさんがビートに合わせてパイプを振り、リナさんはドリルでタップダンス。
ゲート全体が揺れ、旋律のたびに青い稲妻がひび割れに走る。
最後のコードをポポが高らかに叩いた瞬間、ゲートの岩がパラパラ崩れ落ち、裏側に隠れていた本来のアーチが姿を現した。
パークの中から、一筋の風が吹き抜ける。埃混じりだが、かすかに懐かしいクレープシュガーの匂い──サービス初期のイベントで配布されたクレープ屋台の匂いと同じ。
デバイスに新メッセージ。
『System: HolomemorialPark ― Status 解除。サブタスク・メモリガーデナーが起動を試みています。次のステップ:メモリ花壇の再植栽を完了してください』
「花壇の植え替えって……ファンタジー土木にも程があるよね」と私は苦笑。でも心ははやる。だって“思い出を花にする”作業ほど、この世界らしいクエストはない。
ハルさんが肩越しにパークのメインロードを見据え、「次はガーデナーとの対話だ」と呟く。
雲が晴れ、アーチの向こうで廃園の木々が一斉に虹色の点滅を始めた。眠っていた思い出たちが目覚めのストレッチをしているみたい。
「ようし、植栽パーティー開幕!」
リナさんが叫び、ミントが「お弁当は花壇の横で!」と大賛成。ポポは「苗木の代金はキャンディポイント30%引きっポ!」と商魂たくましい。
私は星をくるっと回してアーチを越える。
再生はまだ道半ば。でも、止まった時計は動き始めた。私たちが見届け、触れて、泣いて、笑って──そうしてやっと、世界は“守護”ではなく“共生”に向かって歩き出す。
次の一歩が、また物語を進める。
