女の子だと思っていた幼馴染みが、イケメン王子になっていました。

 更衣室でクラスTシャツに着替え、グラウンドへ出ると、他のクラスの生徒たちも集まり始めていた。生徒たちが着ているシャツも、俺たち五組の水色以外に、赤、黄、白、紫と、五通りあってカラフルだ。体育祭の紅白とはまた違う、正真正銘クラス対抗の勝負なんだと、改めて実感する。
「ああ、一ノ瀬たちも来たのか」
 俺たちに気付いた有岡が、こちらへ歩いてきた。着ているのは紫色のシャツ。紫色は四組のカラーだったらしい。
 有岡は山本と悠理の間にいた俺を見下ろして、ふっと微笑んだ。
「練習は手伝ったが、本番は本気でいくからな」
「もちろん。負けないからね」
 トーナメント表では、一番最初の対戦相手が四組だった。この後開会式が終わればすぐに、彼らと戦うことになるだろう。
「ま、勝つのは俺たちだけどな~。なんたってこっちにはサッカー部が三人もいるし?」
 山本が俺の隣で自信満々に腕組みをした。けれど有岡は、余裕の笑みを浮かべた。
「ふっ、分からないぞ。こちらにも経験者はいるからな」
 曰く、四組の現役サッカー部は有岡だけだが、中学でサッカーをやっていた人は二人居るらしい。うち一人は日本のプロチームが運営する、ジュニアユースのクラブチームに所属していたらしい。その辺の中学でサッカーをやってきた俺たちとは、比較にならないほど練習や経験を積んでいるだろう。つまりは相当な強敵ということだ。
「はっ、そんなんで怯むかよ! ボロ勝ちしてやるから覚悟しろ!?」
「そう言っていられるのも今のうちだろう」
 山本と有岡が隣でバチバチと火花を飛ばしている。普段なんだかんだんで仲の良い二人が、ここまで対抗しているのは珍しい。
 しかし相手の経験者も三人となると、初戦は厳しい戦いになるかもしれない。果たしてうまく勝ち上がれるだろうか。
「大丈夫、俺たちなら勝てるって」
 悠理が俺だけに聞こえるくらいの小さな声で耳打ちしてくる。
 四組の経験者がどんな人なのかは知らないが、北海道の強豪中学にいた悠理なら確かに劣ることはないだろう。それに俺も……サトセンからのお墨付きはもらっているし、負けはしないはずだ。多分。
「うん、きっと勝てるよね」
「その調子。あまり気負わず楽しもう」
 悠理はそう言って微笑んだ。
 確かに気負いすぎると逆に良い結果を出せない。多分中学時代のトラウマも、それが原因で生まれてしまったのだと言うことは、サトセンとの会話や悠理たちとのPK練習を経て、なんとなく分かっていた。
「そうする。ありがとう、悠里」
 もちろん優勝は欲しいけれど、それを考えていてもきっと上手くはいかないから。今はサッカーを始めた頃みたいに純粋に、楽しむことだけを考えていようと思った。
 八時半のチャイムが鳴る。俺たちは他の生徒たちと一緒に、クラスごとに分かれて整列した。綺麗に五色で分かれたところで、学年主任の先生からクラスマッチのルールとタイムテーブルが簡単に説明される。試合は各クラス最大三回。サッカーは一試合が四十五分と公式戦より短めで、最終戦は昼休みを挟んで午後から行われるらしい。
「クラスメイトたちと団結し、優勝を目指してください」
 学年主任がそう締めくくると、生徒たちが参加する競技ごとに分かれて、わらわらと散っていく。サッカーの試合が行われるグラウンドは今居る場所。移動しなくていいから楽だった。
「んじゃ五組、円陣組もうぜ!」
 山本が手を叩き、五組のサッカー組を集めていく。全員で合計十四人。円になるとそれなりの大きさになった。
 俺は悠理と山本の間に挟まれ、肩を組もうと手を伸ばす。悠理と肩を組むには腕が少しだけ足りなかった。しかし背伸びをしようとする前に、悠理が軽く屈んでくれた。
 無事に全員肩を組んだところで、山本が音頭を取った。
「五組ファイトー!」
「「おー!」」
 グラウンドに響かせるように声を張り上げた。チームメイトとの一体感と、これから試合が始まるのだという緊張感が相まって、身体の奥からぞくぞくと何かが湧き上がってくる。
 マネージャーの仕事でも、夏合宿のフットサルでも経験したことがない緊迫した空気。中学の時に感じ、マネージャーとして働いている時に見た、選手が試合モードに切り替わる瞬間。
 今の俺は、その最中に帰ってきている。
 ピピッと、審判の笛が鳴った。初めの試合に出る俺は、悠理や他のクラスメイトと共にコートへ入った。対する四組の方は、有岡が中に入っている。やはり初戦は、向こうも本気でくるのだろう。
 サッカーの審判はサトセンだった。サッカー部の顧問兼コーチで担任を持っているクラスはない。経験的な意味でも公平性的な意味でも、ある意味当然だろう。サトセンは俺の姿を見つけると、笑って軽く頷いてくれた。サッカーに出る選択を肯定してくれた気がして嬉しくなる。
 先攻はコイントスで四組に決まった。守備に向けて自分のポジションに移動していると、コートの外から声が聞こえる。
「五組は佐倉と山本がいんのか」
「正直余裕だろ、うちには有岡がいるし、経験者もいるし」
「いや五組はもう一人サッカー部が出てるだろ」
「一ノ瀬? あいつはマネージャーだし、大したことねぇって」
 四組側の見物客から、好き放題言われているらしい。立場上舐められるのを覚悟していたが、手を抜いているとまで言われるとは。
 気持ちが沈みかけた時、不意に後ろから視線を感じた。振り向くと、すぐ近くのポジジョンにいる悠理が口パクで何かを言っている。
『ボコボコにしちゃおう』
 べーっと舌まで出した悠理に、暗い気持ちが吹き飛んだ。こくこく頷き、同意を示すように親指を立てる。
 そうだ、舐められているならそれを逆手に取ればいい。あの夏合宿の時みたいに。
 両チームの選手が全員ポジションにつき、コートの中の足音が消えた。一呼吸置いて、サトセンが笛を口にくわえた。
 青空の下、高らかに笛の音が鳴る。
 キックオフ――一回戦の試合開始だ。
「いけ、有岡!」
 クラスの声援に押されるように、有岡がボールを受けとりドリブルで走り込んでくる。側に居た俺は、止めようと前へ出た。
「行かせないよ」
「いや、俺は行かないぞ」
 有岡は後ろに走り込んで来ていた味方にパスし、難なく前へボールを運んだ。パスを受けた味方は五組の選手を難なく抜いてドリブルをしている。四組に二人いるという、経験者のうちの一人かもしれない。
 四組側の観客が歓声を上げる。試合開始直後に勢いのある展開になったのだから当然だろう。このままだとシュートを決められてしまう。味方のフォローをしに向かわなければ。
 けれど味方のゴール側へ戻ろうとした時、悠理が俺を見て首を振った。
(戻るなってこと?)
 相手は有岡を含めて経験者が三人。悠理だけではあまりに分が悪かった。それでも止めるというのなら、何か考えがあるのかもしれない。
 悠理を信じ、相手の様子をうかがいつつ、すぐに攻撃に戻れる位置で試合の成り行きを見守っていく。
 ゴール前付近では、攻守の選手たちが集まり、激しい争いを繰り広げていた。その中で悠理は、チームメイトたちに指示を出しながら相手の攻撃に対応していく。
 そして――ついにチームメイトの一人が、四組のパスをカットしてボールを奪った。
 すぐにボールは、側に居た悠理にパスされる。ボールを受け取った悠理と、目が合った。悠理はこの瞬間を待っていたのだ。
「いっちゃえ、ハル!」
 すぐさまロングパスが飛んでくる。俺の後ろにいる四組側の選手は二人。他の選手は急いで戻ってくるも間に合わないだろう。
(ありがと、悠理)
 俺はパスを受け取り、背後にいた四組のディフェンス二人をドリブルで抜く。他の選手が追いついてくるよりも先にゴールへ走り――シュートを蹴った。
 笛の音が鳴る。先に一点を入れたのは、俺たち五組だった。
 五組側の客席から歓声が上がる。他のチームメイトの元に戻ると、悠理たちが迎えてくれた。
「さすがハル! 綺麗なシュートだったよ!」
「ありがと、まずは一本だね!」
 片手を上げてハイタッチをする。続けて他のチームメイトとも手を合わせた。
(さすが悠理だな)
 実際にシュートを決めたのは俺だったが、それができたのは悠理の指示があったからだ。悠理が俺に指示をくれ、ほかのチームメイトをまとめてくれたからこそ、今の得点が決められた。
(これなら、きっと勝てる)
 サッカーは十一人のチーム戦だ。確かに四組の経験者は強かったが、全員で協力すれば今のように攻撃だって止められる。
「みんな、この調子で決めちゃおう!」
「もちろん!」
「バンバン点取ってこうぜ!」
 俺のかけ声に、みんな勢いよく答えてくれた。悠理を見ると、強く頷いてくれる。ここにいる全員が頼もしかった。これならきっと、勝てる気がする。
 その後も俺たちは悠理を中心に協力しながら四組の攻撃を妨害しつつ得点を決めていった。途中で点を返されはしたものの、最終的には四対二で五組側が勝利した。
「よっしゃあ! お前らならやってくれるって信じてたぜ!」
 試合終了してコートから出ると、山本が俺たちの元に駆け寄ってきてバシバシと背中を叩いていく。
「この調子で優勝まで突っ走るぞ!」
「おー!」
 初戦の勝利で勢いづいた五組のチームメイトたちは、テンション高く拳を空に突き上げている。
 一方で俺は、負けた四組側の選手たちをチラリと見た。彼らは有岡を除いて全員唖然とし、どうして負けたのか分からない顔で嘆いている。
「佐倉は分かるけど、なんなん一ノ瀬のやつ……」
「有岡からはあいつを舐めない方がいいって聞いてたけど……冗談だと思ってた……」
 今の試合の五組の四点中、三点は俺が決めていた。途中からは守備を固めて挑んでいたものの、それでも入れられたのが信じられないのだろう。
 悠理も彼らの話を聞いていたらしく、こっそり俺に囁いてくる。
「上手く見返してやれたね」
「次はこうもいかなくなりそうだけど」
 今の試合を見た他のクラスは、当然俺を警戒してくるだろう。そうなったら舐められていることを逆手に取った戦い方はできなくなる。
「なら実力で勝てばいいだけだよ」
「それはそうだ」
 さも当然に悠理が言うので、俺は思わず笑ってしまう。けれども悠理がついていれば、本当にできてしまいそうな気がして不思議だった。
 続く二回目の試合も、チームメイトたちとの協力によって、得点を決めていく。三対二とギリギリではあったが、なんとか勝ち進むことに成功した。
 ――けれど。
「大丈夫、悠理!?」
「なんとか、な……」
 悠理は苦笑いをしながら、よろよろとコート脇に歩いていく。
 二回戦の試合中、悠理は右足をひねってしまった。地面に座り込み、山本が持ってきた氷嚢を当てる悠理の顔は、苦しげに歪んでいる。
「ごめん、こんな時に怪我して」
「いいよ、気にしないで」
 落ち込む悠理に首を振る。大きな戦力を失ったのは痛いが、怪我ばかりはどうしようもない。決勝戦はベンチで休んでもらっておいた方が良いだろう。
(次の試合に、悠理はいない……そんなの初めてだ)
 唐突に不安がわき上がってくる。高校に入ってから今までずっと、俺がサッカーに触れるときは、悠理が側にいてくれた。悠理が手を引いてくれたから、俺はここまで来れたのだ。そんな悠理から離れ、俺は一人で試合に出なければならない。
「大丈夫、ハルなら上手くやれるよ」
 うつむいていた俺を、悠理は下から見上げて微笑んだ。
「だってハルは俺の、最高のチームメイトなんだから」
「……っ!」
 そうだ。俺はその言葉に頷ける自分になりたくて、変わることを選んだのだ。怖くても、例え一人でも。今与えられる信頼に応えられなければ、悠理の隣には並び立てない。
 だから――覚悟を決めなければ。
 俺は深呼吸をして、山本の方を振り向いた。
「山本、決勝の相手はどこになりそうなんだっけ」
「一組か六組だけど……多分一組だな」
 一組は一回戦も大差をつけて勝利しているらしい。これまでの二クラス以上に、厳しい戦いになるだろう。けれど幸いなことに、決勝戦は昼休みを挟んだ後だ。
「じゃあ昼休み中に作戦を練ろうか」
「おっけ。あいつらにも伝えてくるわ」
 山本はチームメンバーの方に駆けていった。
 俺は悠理の前に屈み、視線を交わす。
「悠理、見ててね。俺のこと」
 自分のサッカーを見ていてほしい。変わるところを知ってほしい。
 そんな思いを込めて告げると、悠理は笑って頷いてくれた。
 俺たちは昼休み、弁当を食べながら、改めてしっかり作戦を練った。できる限りのことをやった上で迎えた決勝戦の相手は、山本の推測通り一組だった。
 深呼吸しながら、俺はコートの中に入る。覚悟はしていたが、それでも緊張で固まってしまいそうだった。
(大丈夫、頑張れる。悠理に変われるところを見てもらうんだ)
 コートの外の悠理を一瞥した後、俺は試合に集中する。
 だが、試合はそう上手くはいかなかった。
 俺と山本でチームをまとめながら攻めていくものの、相手も簡単には負けてくれない。パスをカットされ、シュートを打てば阻まれて、勝負はどんどん泥沼に陥っていく。
 最終的に零対零――引き分けでタイムアップした。
 山本は悔しそうに足を踏みならす。
「くっそ、PK戦かよ~!」
「ごめん。もっと上手くやってれば、一点取れてたかもしれないのに」
 謝る俺に、山本は首を横に振った。
「いや、気にすんな。それより今からの話だ」
 山本は集まったチームメイトを見回した。
 PK戦はすぐに始まる。まずはこの中から参加する五人を選ばなければならない。
「一ノ瀬、戦力的にはお前もPK戦に出てもらいたいんだが……いけるか?」
 山本は俺に気遣わしげな目を向けてくる。中学の頃のトラウマを気にしてくれているのだろう。なにせ今は、あのときとほとんど同じ状況なのだから。
 本当を言うと大丈夫じゃない。今だって握った拳が震えている。
 それでも――俺は変わると決めたから。
「行けるよ。行かせて、山本」
 顔を上げ、決意を込めた目で山本を見る。
 その思いが伝わったのか、山本はにやりと笑って頷いた。
「おう。かましてやろうぜ、一ノ瀬」
 俺と山本に加え、あと三人のチームメイトを選び、ゴールの前に向かう。俺の順番は五人中の五番目だった。
 一組の選手もゴール前に集まってくる。先手である一組の一番手が、ゴール前に置かれたボールの元に歩み寄った。
 コートに沈黙が訪れる中、PK戦が始まった。
 一人目――一組が成功、五組も成功。
 二人目――一組が失敗、五組が成功。
 三人目――一組が成功、五組が成功。
 四人目――一組が成功、五組が失敗。
 三対三の引き分けのまま、あっという間に五人目が回ってきた。
 一組の五番手がゴールの前に出る。心臓の音がどんどん早くなっていった。
 一組の選手がゴールとボールを見比べる。ピッ、と合図の笛が鳴った。ボン、と助走をつけて蹴られたボールは――
 キーパーの手の平によってはじかれた。
 一組側の客席から落胆の声が上がる。
 点数は変わらず三対三。次でPK戦は一区切りつく。
 俺が外せばPK戦は続行し、サドンデスに突入する。
 けれど俺が入れたなら――優勝は五組のものとなる。
(ここで俺が、入れないと)
 ゴールの前へと進みながら、手の平をぐっと握りしめた。
 この一球に、全てが掛かっている。
 そう思うと、途端に背中がずしりと重くなった。喉が狭まり、呼吸もままならなくなる。
(これ――あのときと同じだ)
 忘れもしない、あの夏の日の幻影が、目の前でゆらゆら揺らめいている。まるで、タイムスリップしてあの日に戻ってしまったかのようだった。
(大丈夫、俺は乗り越えられるから)
 浅い呼吸を繰り返しながら、一歩ずつボールの元へ歩んで行く。ぐらぐらと揺らぐ世界の中で、すべての音が遠のいていった。
 俺と、ゴールと、サッカーボール。
 感じることができたのは、その三つだけだった。
(絶対に、入れないと。これで優勝できるんだから)
 どくどくと心臓が鳴っている。肺が酸素を求めて喘いでいる。足は震えて、思うように動かせない。
(まずい、これ――)
 やっぱり、ダメかもしれない。トラウマを乗り越えることなんてできないのかもしれない。それに気付いて、頭の中が真っ白になる。
 けれど。
「ハル!」
 音が消えたはずの世界の中に、その声は届いた。
「気負わず楽しんで!」
(そうだった。すっかり忘れていた)
 試合前に決めたじゃないか。優勝なんて、今は気にしない。純粋にサッカーを楽しもう、と。
 そう思うと、世界に音が戻ってきた。背中がすっと軽くなり、喉の奥のつかえも取れていく。瞬きすれば、揺らいでいた地面がまっすぐになった。
(楽しもう。この一球を――この瞬間を!)
 ボールを見た。ゴールを見た。
 キーパーの構えで、止められてしまいそうな位置を推測した。
 ゴールまでのラインは、もう見えている。心はもう、凪いでいる。
 グラウンドを蹴って走り出す。ボールの横で左足を踏み切り、右足でボールを蹴り上げた。
 宙を飛んだボールは狙った通りにゴールへ飛んで――
 キーパーが出した手の先を行き、ゴールネットへ入っていった。
 秋空の下、サッカーコートに笛が鳴り響く。
 悠理が。山本が。チームメイトたちが。歓声を上げて俺の元へと走ってきた。
 優勝は五組――俺たちに決まった。
「ナイシュー、一ノ瀬!」
「すげぇ、お前のお陰で優勝だ!」
「さっすが元エースストライカー!」
 チームメイトたちが口々にそう言って、俺に抱きついたり頭を撫でたりしてきた。けれどもなんだか、ふわふわとして現実味がない。夢のような気持ちで彼らの洗礼を受けていると、ぎゅっと長い腕が、俺の身体を包み込む。その温かさを、俺は既に知っていた。
「楽しめた、ハル?」
 泣いているのか、その声は少しかすれていた。そこでようやく、俺がシュートを決めたのだと自覚する。
 俺は、トラウマを乗り越えられた。
 ようやく、悠理の隣に立つ資格を得たのだ。
「うん、すごく楽しかったよ、悠理」
 目尻が熱くなるのを感じながら、俺は悠理の背中に手を回し、強く頷いたのだった。