「ただいま」
って言っても、誰もいないか、とため息をついた。
ゆなぴちゃんとスタバに行って、一緒に姫のことを語り合った。
一応「姫莉は推しなの。仲間が増えてよかったな」と言っておいたから、バレないだろう。
ん?なんか、テレビの音がする…。もしかして、泥棒⁉
「おっ!お帰り~♡遅かったじゃ~ん!彼氏できた?」
泥棒、じゃなかった…。姫だった。よかった~
「ただいま。なんだ、姫か。びっくりしたよ」
「で~?Mr.彼氏、蓮くんと会ってきた?遅かったのはそれのせい?」
「ー会ってないよ。友達とスタバ行ってきたの。その子、姫のファンだったよ」
「ありがた~い💕ふ~ん。スタバかぁ~いいな」
姫は少しすねたような顔をした。全く。この子、どこまでも可愛い。
「可愛い。姫、すねてるのかな~?」
「すねてないし‼その子、ずるいって思っただけだし‼日葵ちゃんとスタバ行きたいもん…」
超・可愛い&超・最高。ゆなぴちゃんから教えてもらった言葉、姫に当てはまるな。
「変装すれば?」
「え~」
「嫌なの?」
姫は首を縦にふった。なんでだろう。変装は嫌なのかな。
「帽子とか、サングラスとか、嫌だもん。相沢姫莉はいつも堂々としてるも~ん」
「…堂々としない方がいい時もあると思うけど、」
「ん~?」
小さな声で言ったけど、気づかれるかも。でも、姫が嫌って言ってるならいいか。
「何にもないよ」
「あっ‼」
いきなり、姫が大声を出した。耳をふさいで聞き返す。
「どうしたの?」
「テイクアウト‼」
「え?」
「日葵ちゃんが、行くの!」
「ああ。テイクアウト、できるもんね。私が行けばいいもんね」
「そう!」
やっと理解した。いい案かもしれない。
「分かったよ。明日、やろう。テイクアウトして家カフェしよう」
「うんっ」
犬みたいにはしゃぐ姫。やっぱり、大好きな姫。
私たちは双子だから、生まれたころから顔が似ていて、背も体重も一緒だった。
だけど、いつからだっけ。姫が「姫」になったのは。私が「私」になったのは…
「どれにしようかな~」
「早いよ!」
姫はもうスマホでメニュー表を確認している。早すぎる。
「決まった!私、ピーチフラッペ食べる‼」
にっこり笑った姫は、そのまま私に抱きついた。
「日葵ちゃん、ありがと!」
って言っても、誰もいないか、とため息をついた。
ゆなぴちゃんとスタバに行って、一緒に姫のことを語り合った。
一応「姫莉は推しなの。仲間が増えてよかったな」と言っておいたから、バレないだろう。
ん?なんか、テレビの音がする…。もしかして、泥棒⁉
「おっ!お帰り~♡遅かったじゃ~ん!彼氏できた?」
泥棒、じゃなかった…。姫だった。よかった~
「ただいま。なんだ、姫か。びっくりしたよ」
「で~?Mr.彼氏、蓮くんと会ってきた?遅かったのはそれのせい?」
「ー会ってないよ。友達とスタバ行ってきたの。その子、姫のファンだったよ」
「ありがた~い💕ふ~ん。スタバかぁ~いいな」
姫は少しすねたような顔をした。全く。この子、どこまでも可愛い。
「可愛い。姫、すねてるのかな~?」
「すねてないし‼その子、ずるいって思っただけだし‼日葵ちゃんとスタバ行きたいもん…」
超・可愛い&超・最高。ゆなぴちゃんから教えてもらった言葉、姫に当てはまるな。
「変装すれば?」
「え~」
「嫌なの?」
姫は首を縦にふった。なんでだろう。変装は嫌なのかな。
「帽子とか、サングラスとか、嫌だもん。相沢姫莉はいつも堂々としてるも~ん」
「…堂々としない方がいい時もあると思うけど、」
「ん~?」
小さな声で言ったけど、気づかれるかも。でも、姫が嫌って言ってるならいいか。
「何にもないよ」
「あっ‼」
いきなり、姫が大声を出した。耳をふさいで聞き返す。
「どうしたの?」
「テイクアウト‼」
「え?」
「日葵ちゃんが、行くの!」
「ああ。テイクアウト、できるもんね。私が行けばいいもんね」
「そう!」
やっと理解した。いい案かもしれない。
「分かったよ。明日、やろう。テイクアウトして家カフェしよう」
「うんっ」
犬みたいにはしゃぐ姫。やっぱり、大好きな姫。
私たちは双子だから、生まれたころから顔が似ていて、背も体重も一緒だった。
だけど、いつからだっけ。姫が「姫」になったのは。私が「私」になったのは…
「どれにしようかな~」
「早いよ!」
姫はもうスマホでメニュー表を確認している。早すぎる。
「決まった!私、ピーチフラッペ食べる‼」
にっこり笑った姫は、そのまま私に抱きついた。
「日葵ちゃん、ありがと!」



