高校受験の参考書を買いに、本屋に行った。
買ったついでに雑誌でも読もうかと「雑誌・ファッション」コーナーに足を止めた。
見覚えのある顔に気づいて、立ち止まる。
「あ、蓮…姫もいる…」
それは、二人が表紙になっているファッション雑誌で、二人ともかっこよくポーズをしていた。
【~独り占めしたい、君の笑顔~ ・相沢 姫莉 西畑 蓮】
やっぱり二人の人気はすごい。当たり前のことに感心して、少し恥ずかしくなる。
「待って、ヤバ!姫莉と蓮、雑誌の表紙になってる!」
鼻がかかった可愛い声に振り向くと、そこには同じクラスの倉田さんがいた。
「あ、日葵じゃ~ん!ゆなぴは百パー姫莉推し!まじでビジュヤバすぎてイイ!」
「絶対的…なんだね。へぇ~」
思わず苦笑いしてしまった。倉田さんはギャルモデルとして活動しているので、ノリがいい。
「何その態度~!気分サガルや~ん!ま、オッケー☆」
「ごめん、倉田さん。私さ、人見知りっていうか…地味子っていうか…」
「はぁ~⁉何言ってんの。ひまりんが陰キャな訳なくね?普通に自虐的なの無理~」
倉田さんは金髪のおしゃれな髪の毛を長い爪でくるくると巻いた。
ギャルって、本当は優しいんだな。でも、もしかしたら倉田さんだけかも。
「倉田さん、ありがとう。無理って言われちゃったから、癖は…直すよ」
「っていうか、マジひまりん、姫莉に似てね?同一人物説あるわ~」
「そ、そうかな?」
やばいやばい‼バレちゃいけないよ…
「似てるわ~!じゃ、あたしのことはゆなぴって呼んでよ。」
「ゆなぴ…ちゃん。わ、分かった」
「もじもじしてんのかわよ!ギャル語わからんかったら言って。教えるから~」
ギャル語は、一応知ってるかも。でも、知らない言葉もあるかも。
「自虐的なの無理~」ゆなぴちゃんの言葉が心に響く。「無理」か。
はっきり言われちゃったな。でも、確かにそうかも。ずっともじもじしてたら変わらない。
あの頃と何も変わらない。自信を持つことはできなくても、自虐的なのはやめよう。
「私、ギャル語は、結構知ってるかも。それな、とか…最&高とか…」
「おっ、知ってるやん!おとなしそうな子ほど知ってるもんな~。マジ、最&高~‼」
「ありがとう」
私、友達が一人増えたな。新学年の目標は一つ、達成できた。
「ね、私たちって、友達だよね」
「当たり前っすよ~ゆなぴの友達になれたんだから感謝しなさいよ~予約いっぱいだから」
「はい!感謝します!ゆなぴちゃん、のど乾いたよね」
「それな!ひまりん、今日大丈夫?門限とかない?」
「う、うん。大丈夫」
「スタバ行かん?」
「行く!行くよ」
私は、ゆなぴちゃんと一緒にスタバへ向かったのだった。
買ったついでに雑誌でも読もうかと「雑誌・ファッション」コーナーに足を止めた。
見覚えのある顔に気づいて、立ち止まる。
「あ、蓮…姫もいる…」
それは、二人が表紙になっているファッション雑誌で、二人ともかっこよくポーズをしていた。
【~独り占めしたい、君の笑顔~ ・相沢 姫莉 西畑 蓮】
やっぱり二人の人気はすごい。当たり前のことに感心して、少し恥ずかしくなる。
「待って、ヤバ!姫莉と蓮、雑誌の表紙になってる!」
鼻がかかった可愛い声に振り向くと、そこには同じクラスの倉田さんがいた。
「あ、日葵じゃ~ん!ゆなぴは百パー姫莉推し!まじでビジュヤバすぎてイイ!」
「絶対的…なんだね。へぇ~」
思わず苦笑いしてしまった。倉田さんはギャルモデルとして活動しているので、ノリがいい。
「何その態度~!気分サガルや~ん!ま、オッケー☆」
「ごめん、倉田さん。私さ、人見知りっていうか…地味子っていうか…」
「はぁ~⁉何言ってんの。ひまりんが陰キャな訳なくね?普通に自虐的なの無理~」
倉田さんは金髪のおしゃれな髪の毛を長い爪でくるくると巻いた。
ギャルって、本当は優しいんだな。でも、もしかしたら倉田さんだけかも。
「倉田さん、ありがとう。無理って言われちゃったから、癖は…直すよ」
「っていうか、マジひまりん、姫莉に似てね?同一人物説あるわ~」
「そ、そうかな?」
やばいやばい‼バレちゃいけないよ…
「似てるわ~!じゃ、あたしのことはゆなぴって呼んでよ。」
「ゆなぴ…ちゃん。わ、分かった」
「もじもじしてんのかわよ!ギャル語わからんかったら言って。教えるから~」
ギャル語は、一応知ってるかも。でも、知らない言葉もあるかも。
「自虐的なの無理~」ゆなぴちゃんの言葉が心に響く。「無理」か。
はっきり言われちゃったな。でも、確かにそうかも。ずっともじもじしてたら変わらない。
あの頃と何も変わらない。自信を持つことはできなくても、自虐的なのはやめよう。
「私、ギャル語は、結構知ってるかも。それな、とか…最&高とか…」
「おっ、知ってるやん!おとなしそうな子ほど知ってるもんな~。マジ、最&高~‼」
「ありがとう」
私、友達が一人増えたな。新学年の目標は一つ、達成できた。
「ね、私たちって、友達だよね」
「当たり前っすよ~ゆなぴの友達になれたんだから感謝しなさいよ~予約いっぱいだから」
「はい!感謝します!ゆなぴちゃん、のど乾いたよね」
「それな!ひまりん、今日大丈夫?門限とかない?」
「う、うん。大丈夫」
「スタバ行かん?」
「行く!行くよ」
私は、ゆなぴちゃんと一緒にスタバへ向かったのだった。



