玲華本人から告げられた真実に言葉を失う利政。
「なんて事だ…。一条家はもう、終わりだ」
頭を抱えて膝から崩れ落ちる利政。それには玲華も幸恵も驚いた。ましてや千鶴まで事の重大さをあまり理解できていなかった。
(これだけ取り乱すのは初めてみたわ。一条家と久世家の間に何があったの?)
その疑問に答えるべく、凪一は一同に説明を始める。
ーー事の始まりは千鶴を久世家に嫁がせると決めた時。利政は凪一の異能者として組織に貢献しないことを理由に、今後は久世家とは交流をしないと告げた。
凪一は以前から利政のやり方を気に入っておらず、丁度いい機会だと承諾する。
もし久世家に対して何か危害を加えることがあれば、一条家を組織から追放すると凪一は利政と約束を交わしていた。
千鶴が居なくなれば久世家とは関わらることはない。安心して送り出したが、玲華が凪一に惚れたことによって事態は悪い方へと進んでいたのだ。
「お前の可愛がっていた娘は俺の婚約者を屋敷内に監禁し、毒を呑ませて亡き者にしようとした。これは万死に値する。よって一条家は一切異能者として組織に関わることを禁じる」
「なんて事だ…。一条家はもう、終わりだ」
頭を抱えて膝から崩れ落ちる利政。それには玲華も幸恵も驚いた。ましてや千鶴まで事の重大さをあまり理解できていなかった。
(これだけ取り乱すのは初めてみたわ。一条家と久世家の間に何があったの?)
その疑問に答えるべく、凪一は一同に説明を始める。
ーー事の始まりは千鶴を久世家に嫁がせると決めた時。利政は凪一の異能者として組織に貢献しないことを理由に、今後は久世家とは交流をしないと告げた。
凪一は以前から利政のやり方を気に入っておらず、丁度いい機会だと承諾する。
もし久世家に対して何か危害を加えることがあれば、一条家を組織から追放すると凪一は利政と約束を交わしていた。
千鶴が居なくなれば久世家とは関わらることはない。安心して送り出したが、玲華が凪一に惚れたことによって事態は悪い方へと進んでいたのだ。
「お前の可愛がっていた娘は俺の婚約者を屋敷内に監禁し、毒を呑ませて亡き者にしようとした。これは万死に値する。よって一条家は一切異能者として組織に関わることを禁じる」


