代々、異能者の家系として優れていた一条家で初めての出来事だった。 一条家の当主・利政は千鶴を一族の汚点とし、世間に隠すようにして屋敷に置き、玲華を世間に長女として世に公表し、次期当主として一族の座を譲ることを約束された。